日本オラクルと日立が企業ブログで協業

日本オラクルと日立は企業ブログで協業することを発表した。Oracle Fusion MiddlewareとBOXER イントラブログとの相互接続検証を行い、企業向けソリューションを2006年から提供する。

» 2005年10月06日 12時28分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルと日立製作所は10月6日、企業内のイントラネットにおいてブログを活用し、情報共有を促進させるためのソリューションやマーケティングの分野において協業することで合意した。

 日本オラクルの統合ミドルウェア環境である「Oracle Fusion Middleware」と、日立の「BOXER イントラブログ」との相互接続についての技術的検証を行い、エンタープライズ向けの新しいブログ環境を実現できるソリューションを2006年から提供するという。

 総務省が5月に発表したブログに関する調査によると、2005年3月末時点の国内ブログ利用者は延べ約335万人で、2007年3月末には約782万人に達するとみられている。これまでの利用者は個人が主体だったが、企業でもブログを活用することで、情報やノウハウをより容易にデータベース化できるだけでなく、RSSを利用することで更新情報も配信できる。また、全文検索エンジンと組み合わせることで情報の所在が明らかになり、生産性向上にもつながることから、エンタープライズでのブログ活用が注目され始めている。

 今回、日本オラクルは、IDの一元管理が可能な「Oracle Internet Directory」や、ブログを含む社内すべてのデータを一元的に検索できる全文検索システム、エントリー内容を分析して経営に生かせる「Oracle Business Intelligence」、そして一元管理のための「Oracle Enterprise Manager」といった「Oracle Fusion Middleware」を提供していく。

 一方、日立は、イントラネットでブログ型の情報発信を容易にするイントラブログサーバ「iB」やRSSデータを収集するRSSリーダー&クローリングサーバの「SONAR」を提供し、両社のシステムの相互接続についての技術的検証を行っていくという。

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