特集
» 2005年10月21日 07時49分 公開

ビジネスGISで経営革新に取り組む(後編):ビジネスGISに必要な4要素 (2/2)

[佐内大,SOFTBANK Creative]
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経営者のための頼もしい参謀〜ビジネスGISコーディネータ〜

 GIS学会ビジネス分科会(注1)では、GISによるビジネス活用を促進するために「ビジネスGISコーディネータ(BGC)養成研修」を全国各地で開催している。この研修は単なるGISの操作研修ではない。GISを使って自社のビジネスを有利に進めるために、いくつかの課題をグループ作業を通して解決方法を見出し、その結果を発表するという形式の研修である。ただ講義を聴くだけという受身の研修ではないから参加意識をもたなければならない。

 受講者は年齢も性別も役職もばらばらであるが、グループ討議では皆自分の経験を踏まえて意見を交換しあい、非常に真剣に受講されている。この研修を受けたビジネスGISコーディネータがそれぞれの地域で必要な地図データや統計データを併せ持ちGISマーケティングをサポートするMapOffice(マップオフィス)がある。

地域戦略の力強いパートナー「MapOffice」

 MapOfficeはビジネスGISのアウトソーシングサービスを行っており、現在全国30都道府県で展開されている。前編で紹介したたこ焼き屋もこのMapOfficeを利用した例である。どのような業種でどのような分析が可能かは、一度お近くのMapOfficeに相談してみてはいかがだろうか(http://www.mapoffice.jp/)。MapOfficeに頼まずに自社でGISを構築・導入して分析することももちろん可能である。特に近頃は個人情報保護法案の施行により、社内データを外部に流出しないように自社内で分析処理する傾向も多くあるようだ。

経営者に必要な「エリアマーケティング発想」とは

 ビジネスGISコーディネータを自社で養成しGISを導入して実践するのも、またMapOfficeの手を借りてビジネスGISを実践するのでもどちらでも結構だが、いったいビジネスで成功するためにエリアマーケティングにおいて必要な能力・センスとは何だろうか。GISの操作技術や、統計データや必要な各種地図に対する正確な知識もさることながら、一番重要なのは「エリアマーケティング発想」ではないかと思う。

 エリアマーケティング発想とは、ビジネスGISなどのツールを駆使して、いくつかの情報を結びつけて地理的傾向を把握し、ターゲットを明確にするために、どの情報と情報を結びつけるとどういう結論が導かれるのか、といった仮説を、経験と勘、そしてGISを駆使してどんどん検証して、明確にすることができる能力のことではないかと思う。ぜひ皆さんもGISを駆使してエリアマーケティング発想を磨き自社のビジネスに活かしていただきたい。

(注1)GIS学会ビジネス分科会

地理情報システム学会の一分科会。ビジネスGISを全国に普及させるためにBGC研修や東京大学での研究発表会などのさまざまなイベントを行っている。(http://www.uds.co.jp/gisa/


佐内大氏

株式会社JPS セールスプランニングG ビジネスGISコンサルタント
OCP認定 ビジネスプロデューサー(BP)、マイクロソフト認定、システムコーディネータ(MCSC)、GIS学会ビジネス分科会認定、ビジネスGISコーディネータ(BGC)、経済産業省認定 第1種情報処理技術者

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