ついに登場した新チップセット「HP sx2000」、その魅力を探る“過去”からの脱却――エンタープライズ・サーバー選択の新常識

日本HPがこのたび発表したハイエンドセルベースサーバ向けチップセット「HP sx2000」は、HP Integrityサーバを新たな次元へと導くであろうことに疑いの余地はない。ここでは、標準技術とイノベーションが融合した結果に誕生したHP sx2000の強化点を紹介する。

» 2006年04月27日 15時00分 公開
[ITmedia]
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 日本ヒューレット・パッカードが、ハイエンドセルベースサーバ向けチップセット「HP sx2000」を発表した。同社のイノベーション技術をふんだんに盛り込んだHP sx2000は、インテル ® Itanium ® 2 プロセッサのほか、デュアルコアのインテル® Itanium® プロセッサ「Montecito(開発コードネーム)」といった複数世代のプロセッサをサポート。HP Integrityサーバの進化を下支えする。果たして、HP sx2000によって、HP Integrityサーバはどう進化するのか。日本ヒューレットパッカード、エンタープライズストレージサーバ統括本部 ビジネスクリティカルサーバ製品本部の高橋宏人氏に聞いた。

標準技術とイノベーションが融合

 HP Integrityサーバは、業界標準テクノロジーと、ヒューレット・パッカードのイノベーション技術によって生まれた製品だといっていい。

 ハイエンドサーバ向けの業界標準プロセッサと位置づけられるインテル® Itanium® プロセッサの採用。HP-UX、Linux、Windowsという3つの業界標準OSを搭載するといったように、標準化された技術を積極的に採用しているのがHP Integrityサーバの特徴である。

 そして、単に標準技術を採用するだけでなく、標準技術に対して、投資を行い続けていることも見逃せない取り組みの1つだといえる。

日本ヒューレットパッカード、エンタープライズストレージサーバ統括本部 ビジネスクリティカルサーバ製品本部の高橋宏人氏

 今年に入ってからも、ヒューレット・パッカードは、Itaniumアーキテクチャの普及促進に向け、IT業界の主要なベンダーとともに、2010年までに合計100億ドルを投資し、研究、開発、設備投資などに割り当てることを発表。さらに、ヒューレット・パッカードとOracle、インテルの3社によって、HP IntegrityサーバおよびHP-UXのプラットフォーム上において、Oracle10gのOracle DatabaseやOracle Fusion Middlewareなどをファーストプライオリティで対応していくことが発表されるとともに、ヒューレット・パッカードは、今後5年間にわたって、毎年10億ドル以上の投資をHP Integrityサーバ関連に当てることを明言している。

 HP Integrityサーバが、エンタープライズサーバとして高い評価を得ているのは、同社が標準技術に対して長期的な視点を持った投資を行い、そうした技術をしっかりと製品に採用することで、ユーザーのIT投資をもっとも効率よいものとしてくれるからにほかならない。

 だが、それだけではない。ヒューレット・パッカードのイノベーション技術を背景にした高い信頼性、可用性向上への取り組み、仮想化技術や管理技術といった最新技術の採用は、HP Integrityサーバのもう1つの大きな特徴だといえるからだ。

 そして、このほど投入したハイエンドセルベースサーバ向けの新チップセット「HP sx2000」も、同社のイノベーション技術によって開発されたもの。これが、HP Integrityサーバのさらなる進化を支えることになる。

ハイエンドサーバ向けチップセットHP sx2000

 HP sx2000は、2003年11月に投入されたHP sx1000の後継に当たるハイエンドサーバ向けチップセットだ。

 現行のインテル® Itanium® 2 プロセッサやPA-8900に加え、次期プロセッサとなるデュアルコアItaniumプロセッサ「Montecito(開発コードネーム)」や「Montvale(開発コードネーム)」にも対応。複数世代にまたがるエンタープライズ向けプロセッサへの対応が図られている。

 クロスバーのマルチパス化に対応することで、従来は1本線で結ばれていたセルボードとクロスバーとの通信パスを3重化。仮に2つのパスが切れても、システムレベルでは問題なく、縮退運転することができる。

 「2本のパスが同時に切断されるということはほぼあり得ないこと。パスの3重化によって、より信頼に足るプラットフォームに進化した」という。(高橋氏)

 そのほかにも、パスの帯域幅の拡大、省電力化技術の採用などによって、信頼性と性能の両面から大幅に改善を図っているのだ。

HP sx2000搭載Superdomeの構成

4月から次世代新サーバを投入

 日本ヒューレット・パッカードでは、HP sx2000チップセットを採用したHP Integrityサーバを、この4月から出荷する。

 HP sx2000チップセットを採用するのは、最大64CPUまでの拡張が可能なSuperdome、16CPU搭載のrx8640、8CPU搭載のrx7640の3製品。いずれもミッドレンジ以上の製品群である。

 出荷時点では、現行のインテル® Itanium® 2 プロセッサ(開発コードネームはMadison 9M)を搭載しているが、いずれのサーバもMontecito Readyとして設計されており、夏以降に出荷される予定の同プロセッサへも、同一筐体内でプロセッサ交換にてアップグレード可能になっている。その際には最大プロセッサ搭載数がそれぞれ2倍になり、Superdomeでは最大128コアまで拡張が可能になる。

 また、シングルシステムにおけるRAS機能の大幅強化、DDR2メモリへの対応や、I/OテクノロジーであるPCI-X 2.0への対応などが図られている点も、HP sx2000チップセットを採用した新Integrityサーバの特徴といえる。

 さらに、クロスバー、メモリバス、I/O帯域幅の改善などによって、システム性能をSuperdomeで最大30%向上させることにも成功している。

HP sx2000搭載サーバの強化ポイント

 「HP sx2000チップセットを採用した新Integrityサーバは、パフォーマンスおよび拡張性での改善、ユーザ投資の保護、シングルシステム・ハイアベイラビリティの強化を実現している。DIMM上で2つのDRAMチップに障害が発生してもデータが保全されシステム運用が継続されるダブルチップスペアリング機能や、セルボードとクロスバーあるいはI/Oサブシステム間に通信エラーが検出された際にパケットの再送信を行なうリンクレベルリトライ機能などをはじめ、システムクロックについても2つのシステムクロックオシレーターを搭載することで冗長性を持たせており、あらゆる面でこれまで以上に高い可用性を実現した。さらに、セルボード用DC/DC電源も冗長化しており、ハイエンドユーザに対して大きな価値を提供できるサーバだといえる」(高橋氏)。

 ヒューレット・パッカードの基本的な考え方は、まずシングルシステムにおけるRASを充実させてから、パフォーマンスの強化に着手するというものだ。それは、単に性能を求めるだけでは、ミッションクリティカル市場でユーザが求める信頼性を確実に提供することができないと認識しているからだ。

 「単一OSの採用によって、大規模SMPの性能至上主義を打ち出すベンダーもあるが、ヒューレット・パッカードは、あくまでも、複数のOSによる選択肢とともに、仮想サーバの独立運用性を重視し、モジュラー型で容易にセル拡張ができる環境を提供するのが基本姿勢。仮想サーバの可用性を犠牲にすることなく、現実的なSMP性能を実現できる。さらに、トランザクション系の処理だけでなく、データ解析やバッチ処理などの解析系の処理を混在させた環境、つまり実稼働環境においてシステム全体としてパフォーマンスを発揮できるような工夫を随所に施している」と、高橋氏は語る。

 HP sx2000を搭載した新サーバ製品群は、こうした要件を実現した最先端のサーバ製品だといえよう。

性能、信頼性、安心を提供

 すでに幾つかの国内企業がHP sx2000を搭載したサーバ製品の導入を決定しているという。現時点では、具体的なユーザ名は公表されていないが、金融、流通、製造業など幅広い業種での採用が相次いでいるようだ。

 「Montecitoに対する期待が高まる中、その最適なサーバ製品としてIntegrityサーバが選ばれている。標準化技術と、ヒューレット・パッカード自らが投資し、開発したイノベーション技術との組み合わせによって、最大の価値を顧客に提供できるサーバだと自負している」と高橋氏は胸を張る。

 今年の夏以降は、エントリーサーバ向けのチップセットも投入される見込みで、MontecitoやMontvaleへの対応が明らかにされる。もちろん、低電圧版にも対応することから、ブレードサーバなどへの採用も見込まれる。さらに、将来のItaniumプロセッサとなるTukwilaやPoulson向けの次世代チップセットの開発も予定されている。

 こうした将来に向けてのロードマップが明確化され、ユーザ投資の保護がコミットされていることも、ヒューレット・パッカードのIntegrityサーバに対する安心感につながっているといえるだろう。

 性能、信頼性、そして将来に渡る投資保護といったユーザが求める要件を最もバランス良く実現しているのが、Integrityサーバなのである。


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制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2006年6月30日