ミッドレンジストレージでタッグを組むDellとEMCInterview(2/2 ページ)

» 2006年05月31日 12時14分 公開
[浅井英二,ITmedia]
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ITmedia Dell|EMCとCLARiXは同じ製品であるわけですが、デルが提供するDell|EMC製品は顧客にどのようなメリットをもたらすのでしょう。

桜田 Dell|EMC製品はほとんど、Dellのサーバと組み合わせて使われています。われわれは「Dell on Dell」という言葉で表現しているのですが、Dell|EMC製品の最大のユーザーはDellであり、実証されたソリューションとして顧客に提案しているわけです。

 もちろん、技術コンサルティング部門である「デル・プロフェッショナル・サービス」(DPS)が窓口となって、調査・分析、移行計画の立案から導入、保守に至るまで、顧客企業を支援するのもDell|EMC製品の付加価値となっています。

 また、デルのストレージ技術者が定期的に訪問し、ストレージシステムの診断を実施する「Dell|EMCヘルスチェックサービス」も提供しています。ログを調べたりして障害が発生する前にその予兆を発見して未然に防ぐのが狙いです。技術的にはリモートからチェックすることも可能なのですが、運用ポリシーで難しい企業が多いのです。これは日本市場の要件に対応するユニークなサービスです。

シュワルツ EMCにはメインフレームのユーザーを支援してきた豊富な経験があり、Dellにはボリュームビジネスの最も優れた経験があります。この両社の組み合わせは、高い付加価値を生みます。

 一例を挙げれば、CLARiXはEMCに買収されて以降、ハイエンドのSymmetrixに匹敵するほどの豊富なソフトウェアが利用できるようになっています。

検証による迅速なシステム構築

桜田 OracleやMicrosoft SQL Serverなどを含めた環境を検証し、パートナーや顧客が迅速にシステム構築できるようにすることも、デルはたいへん重視しています。

シュワルツ EMCの12名のエンジニアがレドモンドのMicrosoftキャンパスに常駐し、Dellのエンジニアと一緒になって、Exchange ServerやSQL Serverと組み合わせた環境の検証を行っています。そうした環境で最も堅牢で顧客らから好まれているのが、DellとEMCのプラットフォームだがらです。



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