新生CTC、システムインテグレーターのトップ集団を目指す

新生CTCが事業説明会を開催した。奥田社長は、「業界の3位グループから頭ひとつ抜け出し、2位の背中が見えてきた。トップに迫りたい」と話す。

» 2006年11月07日 08時00分 公開
[浅井英二,ITmedia]

 伊藤忠テクノソリューションズは11月6日、伊藤忠テクノサイエンスとCRCソリューションズの合併によって生まれた新しいCTCの事業説明会を開催した。

 「10月の合併によって、業界の3位グループから頭ひとつ抜け出し、2位の(NRIの)背中が見えてきた。合併によって提供できるようになったバランスの取れたトータルなソリューションを提供していくことによって、さらに1兆円の売り上げ規模を誇るトップ(NTTデータ)に迫りたい」と話すのは奥田陽一社長。

 10月に旧CTCと合併したCRCソリューションズは、1958年に設立された老舗IT企業。科学・工学系の情報サービスを出発点としているが、現在では、データセンター事業を中心とする情報処理サービスが売り上げの約55%を占めている。ここ数年も、増収増益を遂げてきており、オープン系システムインテグレーターのパイオニアである旧CTCに、さらに他社にはない強みをもたらしている。

 新生CTCの2007年3月期は、売り上げ2950億円、純利益138億円を見込んでいるが、「保守・運用サービス」と「開発」、および「製品販売」の売り上げ比率を 4:3:5(合計10ではなく、12に引き上げる)というユニークな収益構造を実現し、2008年度は売り上げ4000億円、純利益200億円を目指す。ちなみに、競合他社は、2:7:1 で、開発が大きなポーションを占めるという。

 奥田氏によれば、顧客のITライフサイクルをワンストップでトータルにサポートする次世代データセンターサービスモデルを立ち上げるべく、中長期で150〜200億円を投じ、さらにデータセンターを増強するという。

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