携帯3社、メールを利用した緊急地震速報の一斉同報配信を導入へ

携帯電話3社は、気象庁が配信する緊急地震速報を携帯メールで一斉に同報配信するための基盤を独自に開発する。輻輳などによる情報の遅延を解消するのが狙いだ。

» 2007年05月30日 18時58分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモとKDDI、ソフトバンクモバイルの携帯電話3社は5月30日、気象庁が配信する緊急地震速報を携帯電話メールで一斉に配信するための基盤を、3社それぞれに開発すると発表した。

 気象庁が配信する地震速報は、地震の発生直後に震源地付近で観測したデータから、震源や地震の規模を示すマグニチュード規模を推定して、各地での地震到達時刻や震度を通知する。

緊急地震速報が届くまでのイメージ(NTTドコモとKDDIのケース)

 従来のメールを使った配信システムでは、同時に多量のメールを送信するためにネットワークが輻輳状態などに陥り、メールの着信が遅れる危険性があった。

 各社が開発するメール配信基盤では、速報を通知する必要がある特定地域のユーザーに配信することができ、輻輳やメールの遅延を回避できるという。これにより、ユーザーは地震速報を速やかに受信できるため、3社では地震による被害の減らすが効果が期待されるとしている。

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