新入社員がぶつかったスマートフォンの壁：モバイル機器からのネットワーク快適利用術（2/2 ページ）

[藤村能光，ITmedia]

　次にモバイル版のOpera ブラウザを使ってみる。メニューからOperaブラウザを選択し、画面の検索バーをタップする。起動操作はGoogleマップと同じような具合だ。フリーメールのWebサイトでメールチェックを試みる。ここで必要な操作は、フリーメールのログインにメールアドレスを打ち込むことだ。ここでGoogleマップでは使わなかったQWERTYキーボードの出番となった。まず本体をスライドさせる。キーボードの1つひとつは小さいものの、普段の仕事でPCの指使いを体が覚えているため、意外とスムーズに入力できる。それでも難関が待ち受けていた……。

　なんと「@」が打てないのだ。QWERTYキーボード上にある「@」を打ち込んでみるが、「@」が画面に表示されない。PCの操作通りに「Shift」をおさえながら@を押しても、表示されるのは「P」の文字だけ。ほかにもいろいろ試みたが、結局「@」を表示させることができなかった。

　キーボードの表示では、Pの上に「@」があるからと思い、「P」を画面に表示して変換候補を探してみたが、候補一覧に表示されるのは全角の「P」「p」、半角の「P」「p」という4種類だけしかない。15分ほどいろいろなキー操作を試みたが、結局「@」が入力画面に現れることはなかった。

　その後、画面表示の中央下の部分にある文字ツールバーを何気なくタップしたところ、画面にキーボードが表示され、なんとか「@」を打ち込むことができた。フリーメールにログインまで、20分を要してしまった。「Fn」キーを押しながら、該当箇所を打つと「@」は表示されることを後から知った。

格闘の末に

　わたしがアドエスを使いこなせなかったのは、極度の“ITオンチ”のせいだろう。さまざまな機能を使いこなす前の前提条件が分からず、自滅してしまったといえる。ただ、上記のような前提を知ってさえすれば、アドエスを使いこなせたかもしれない。

　事実、業務ではPCを使っているせいか、WordやExcelなどのファイルは、この小さな筐体からは想像もつかないほど分かりやすく見ることができた。また、通常画面で表示されるニュース機能は、どの場所でも最新の情報を手元に得られるなど、使い勝手のよい汎用性の高い機能だ。ほかにも、知ってさえいれば使いこなせるだろう機能がたくさん搭載されているという。

　私が思うに、スマートフォンは慣れれば携帯電話よりもはるかに簡単に使うことができるのではないか。ノートPCよりも持ち運びが便利で、スケジュール機能やメール閲覧などが手の中で行えるのは画期的だと思うのだ。スマートフォンを次に触るときは、秘められたさらなる魅力を引き出したい。