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» 2007年10月04日 06時00分 公開

「スマートフォン活用はPCとは逆のアプローチ」、ノキアらがE61のビジネス利用を紹介

ノキアとインテリシンクは、スマートフォンをビジネス利用するためのソリューションセミナーを開催した。

[國谷武史,ITmedia]

 ノキア・ジャパンとインテリシンクは10月3日、東京都内で「エンタープライズ モバイル ソリューション セミナー」を開催し、スマートフォン端末「Nokia E61」を利用した企業向けモバイルコミュニケーションとセキュリティ対策の最新動向を紹介した。

 セミナーの冒頭、ノキア・ジャパンエンタープライズ・ソリューション事業部の新免泰幸カントリージェネラルマネジャーは、200人近くの来場者に対して、挙手でのアンケートを行った。

新免氏

 まず、電話に関するコミュニケーションの質問では、来場者の4割程度が「社内電話もしくは携帯電話に留守電が残り、すぐに対応できない」と回答。また、メールによるコミュニケーションでは、半数以上が「ノートPCを持ち出せずにメールチェックができない」と回答した。来場者のモバイル端末を利用したコミュニケーション改善に対する関心の高さが伺える結果となった。

 続いて新免氏は、同社が提供するE61の特徴を紹介した。E61は、QWERTYキーボードやW-CDMA/GSM/無線LANの通信機能を搭載し、特にメールやスケジュール、メッセージング、VoIPなどでの利用に強みがある。「ほかのスマートフォンでもこれらの機能を利用できるが、さらには端末単体で、またパートナー製品との連携でソフトウェア配布やデータバックアップなどのデバイス管理、そしてVPN接続や操作ロック、暗号化など、企業のIT管理者が求める機能を最適な形で利用できる」と話し、ビジネス端末としての能力の高さを強調した。

 E61は、インテリシンクのデータ同期システム「Intellisync Mobile Suite」、またノキアやチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ、シスコシステムズのVPNアプライアンス製品でもサポートされており、E61とゲートウェイセキュリティシステムを組み合わせることで、モバイル環境での安全なコミュニケーション利用を実現するという。

PCとは逆のアプローチ

 インテリシンクの井手龍彦副社長は、近年のスマートフォン普及について「2007年から端末の種類が増えてユーザーの選択が大幅に広がり、普及台数が予想以上に伸びた」と話す。同社の独自予測によれば、9月末時点の国内普及台数は、2月に予想した約150万台を大幅に上回る見込みであるという。

井手氏

 また、スマートフォン活用に関して2月に同社が行ったアンケートでは、「メール」「端末セキュリティ(管理)」「VoIP通話」に関心があると答える企業が多く、導入に際しては「セキュリティ」「価格」「サポート(エンドユーザー支援を含む)」を重視するとの回答が目立った。

 同社は4月にIntellisync Mobile Suiteのバージョン8を発表。今月2日には、同サービスパック3(SP3)を発表した。SP3では、写真画像を自動アップロードする「フォトシンク」やモバイル端末を社内から遠隔操作する「リモートコントロール」、メモリのフルリセット機能やパスワード認証の強制化などセキュリティと使い勝手の向上の両面から機能強化が図られた。

SP3から端末をフルリセットできるようになり、同期するサーバ名などのデータも消去される

 井手氏は、「PCは『持ち出さない』『盗難・紛失しない』ためのセキュリティ対策が求められるが、スマートフォン活用には『持ち出す』『盗まれた後にどうするか』という、逆のアプローチが大切になる」と話した。

日本語版を開発中

 セミナーにゲスト登壇したシスコシステムズの渡邊靖博クワッドプレイビジネスデベロップメントマネジャーは、スマートフォン向けのユニファイドコミュニケーションソフトウェアを紹介した。

 シスコシステムズでは、無線LANアクセスポイント「Aironet」シリーズや無線LANコントローラ、ユニファイドコミュニケーションサーバの各製品をE61に対応させており、E61をVoIP内線システムのモバイル端末として通話利用できる。

渡邊氏がモバイル環境での業務に利用しているネットワーク

 さらに、同社では通話機能に加えてプレゼンス情報やボイスメール、会議のメンバー招集などの機能をモバイル端末から利用できる「Cisco Unified Mobile Communicator」の日本語版の開発を進めているという(提供時期未定)。これらの機能は、すでに卓上端末やPCソフトフォン向けに提供されているが、モバイル端末からも利用可能になることで、「場所を選ばないコミュニケーションが実現する」(渡邊氏)と話している。

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