CEBPでは、カスタマイズのアダプタも利用すれば、Webインタフェースを持つシステムを中心に、あらゆる業務システムとの連携が可能になるというWebベースであれば柔軟性はさらに高く、例えば株価情報のRSSをモニタリングし、自社の株価が大きく下落した場合に経営陣を緊急召集するといった運用にも対応する。
「IBMの『WebSphere』やOracleのデータベース、SAPなどあらゆるシステムと統合できる。CEBPはSOAを採用し、自社の業務プロセスに応じた構築が可能だ。しかし、同業であっても業務プロセスは1社1社異なるため、構築の際にはシステムインテグレーターの活躍が非常に重要となる」
Avayaでは、CEBPをIPテレフォニーやユニファイドコミュニケーションに続く第3の成長領域に位置付ける。
「ユニファイドコミュニケーションの市場がようやく広がり始めたが、CEBPはほかのベンダーが未開拓の領域だ。当社では600億ドルの市場規模があるとみており、まず10%程度のシェアを確保したい」とクルーガー氏は話す。
すでにCEBPが導入されたケース以外にも、コンタクトセンターシステムを応用した遠隔医療分野への展開や、コンシューマー向けサービスの1つとして、Webによるユーザーニーズへの対応など、さらに利用シーンが広がるとクルーガー氏。
「どの企業にも必ず業務プロセスが存在し、そこにコミュニケーションが介在する。CEBPは導入企業に競争力の向上をもたらすことができるだろう。コミュニケーションの次世代の形を訴求していきたい」
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