電波の見える化でトラブル解消――NTTソフト

今回で10回目を迎えるNTTソフトウェアのイベント「NTT SOFT Solution Fair 2007」では、モバイルセントレックス製品「ProgOffice」の最新版などが展示された。

» 2007年11月29日 20時05分 公開
[伏見学,ITmedia]

 NTTソフトウェアは11月29日、プライベートイベント「NTT SOFT Solution Fair 2007」を開催した。「e-value impact――価値創造でビジネスにインパクトを」をテーマに、さまざまな製品やソリューションが紹介された。

 展示ブースでは、先日発表されたモバイルセントレックス製品「ProgOffice」の最新版を実際に見ることができた。ProgOfficeは、IP-PBXのオープンソースソフトウェア「Asterisk」をベースに開発した中堅企業向けのIP内線電話システム。

 最新版では、外来波などの電波干渉が起きても自動的に通話品質を確保する機能や、その電波干渉情報をグラフなどで可視化する機能が搭載された。リアルタイムに干渉データを把握するだけでなく3カ月間のログを保存・閲覧できるため「クレームに対しても過去にさかのぼって正確に実証できる」(モバイルセントレックス統括プロジェクト担当エンジニア)という。

アクセスポイントごとの端末接続状況端末ごとの電波干渉状況 Webブラウザ上で端末接続状況や電波干渉状況などを確認することができる

 接続可能な無線アクセスポイント数は32台で、エリア内には最大500端末を収容できるほか、全端末のプレゼンス状態(通話中、呼び出し中など)を表示する。最適な通話状態を維持するためには「アクセスポイント1台につき12端末まで」(同)という。

 システムは、SIPサーバや無線アクセスコントローラ、スイッチングHUB、無線アクセスポイントなどから構成される。同社はSIPサーバとアクセスコントローラを提供する。

「ProgOffice」のシステム構成図 「ProgOffice」のシステム構成図(同社サイトから)

 価格は、シングル構成(サーバ、コントローラ各1台)で340万円から。最新版は2008年2月に出荷される予定。

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