支援活動が加速していくWindows Server 2008

12月10日に日本語版RC1が提供され、2008年春の発売に向けてさまざまな活動が加速しているWindows Server 2008。早期導入や対応アプリケーション開発などを行うSIerやISVパートナーに向けた支援も着々と進められている。

» 2007年12月17日 14時39分 公開
[柿沼雄一郎,ITmedia]

 12月10日に日本語版RC1の提供が始まったマイクロソフトの次期サーバOS、Windows Server 2008。2008年4月15日に製品発表のイベントを控えているが、すでに早期導入や対応アプリケーション開発などを行うSIerやISVパートナーに向けた支援活動が着々と行われている。

 「Windows Server 2008が発売される時点で、正式に対応したアプリケーションやサードパーティーのソリューションが入手可能になっていることが重要」と話すのは、マイクロソフト Windows Server製品部マネージャの藤本浩司氏。こうした考え方で、β2およびβ3といった開発の早い段階から各種の情報提供が行われてきた。現在では製品に実装される機能がすべて完成し、実際に評価を行うことができるようになっている。すでに一通りの動作確認や対応アプリケーション開発が進められ、今は「運用管理を検証するためのフェーズに移っている」と藤本氏。

奈良郁枝氏 マイクロソフト デベロッパー&プラットフォーム統括本部 パートナーテクノロジー推進本部 テクノロジーリレーション部 シニアプログラムマネージャ 奈良郁枝氏

 同社デベロッパー&プラットフォーム統括本部でパートナーに向けた活動を進めている奈良郁枝氏は、「新製品に対するパートナー支援策はさまざまな形で提供を進めている。マイクロソフト製品のリリース前に展開される早期採用支援の『タッチダウンプログラム』や、マイクロソフトパートナープログラムのサブプログラムとして技術支援を中心に提供される『イノベートオンプログラム』などもその一つ」と例をあげる。

 同じくデベロッパー&プラットフォーム統括本部の永野浩氏も、「『Windows Server 2008 Fitst Look』はそうしたプログラムの中の一つのコンテンツ。このコンテンツからさまざまな情報を持ち帰って、自社のアプリケーションおよびソリューションの開発に役立ててもらえれば」と話す。

永野浩氏 マイクロソフト デベロッパー&プラットフォーム統括本部 パートナーテクノロジーリレーション部 プラットフォームストラテジーアドバイザー 永野浩氏

 特にイノベートオンプログラムは、マイクロソフト パートナープログラム(MSPP)の「登録メンバー」から参加することができる。こうした新製品に関するセミナーをはじめ各種の情報提供をできるだけ早く、多くのパートナーに利用してもらうことがマイクロソフトとしてとても重要だと考えていると奈良氏。

Windows Server 2008 Fitst Look SIerやISVなどのパートナーに向けて開催されたWindows Server 2008 Fitst Look。グローバルナレッジネットワークによって提供されている技術セミナープログラムが受講できる

 2008年の発売に向けて、今後もさまざまな支援活動が行われていくという。藤本氏によれば別途、IHV向けに同様のセミナーも予定されており、包括的なWindows Server 2008エコシステムの構築が進められている。

 なお、12月13日には認定パートナーとなるための「認定資格プログラム」で、Windows Server 2008に対応する新資格の日本語試験を提供開始することが発表された。早期に資格取得を試みる技術者に向けた受験料割引などのキャンペーンも展開していく。

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