富士通、テンキー入力スマートフォンで内線電話できる新サービス

1月21日に「モバイルプロジェクト推進室」を新設した富士通は、スマートフォン「F1100」を活用したサービスを発表した。

» 2008年01月28日 15時41分 公開
[伏見学,ITmedia]

 富士通は1月28日、2008年1月〜3月に発売予定のNTTドコモ向けスマートフォン「F1100」を使ったモバイルサービスを提供すると発表した。

 F1100は、OSに「Windows Mobile 6 Standard」を搭載。スライド方式およびテンキー入力を採用し、携帯電話と同じようなキー操作が可能となる。下り通信速度が最大3.6Mbpsの高速パケット通信規格(HSDPA)に加え、IEEE802.11a/b/gに準拠した無線LANを実装する。同社によると「11aの採用は国内の携帯電話では初めて」という。モバイルフォン事業部 先行開発統括部の木原茂統括部長は「電波干渉を起こしにくくなった」と説明した。指紋認証やパスワード管理など企業利用で必須のセキュリティ機能も備わる。

「F1100」の特徴について説明する木原氏 「F1100」の特徴について説明する木原氏

 新サービスでは、同社のIPテレフォニーサーバ「IP Pathfinder」および「CL5000」との連携により、内線機能やコミュニケーション機能を提供する。内線電話機からF1100に発信する際、受け手が社内にいれば自動的に内線番号に変換されるため通話料は無料になる。外部にいる場合でもIP電話通信となるため通話料は安くなる。IPサーバは、電子メール、インスタントメッセージ、プレゼンス(状況)確認、電話帳などの機能を提供するため、社外からでもメンバー同士の情報共有が容易になる。

 利用対象は、営業職や製造業の保守・管理部門を想定している。ネットワークサービス事業本部のモバイルプロジェクト推進室室長を務める鈴木寿氏は「2009年3月までに500商談の受注、さらに次年度は1000商談を目指す」と述べた。

サービス概要を話す鈴木氏 サービス概要を話す鈴木氏

 提供価格は、IP Pathfinder1台とF1100が30台で約300万円から。

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