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» 2008年01月31日 10時30分 公開

モバイルセントレックスのススメ(番外編):海外出張でスマートフォン――使うならSIMロック or SIMフリー? (2/2)

[國谷武史,ITmedia]
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通信料金が“ケタ違い”

 出張期間中、1日当たりのスマートフォンの利用頻度は電子メールが50〜100通ほど、通話時間が30分間ほどだという。小林氏は当初、国内で契約している端末を中国では国際ローミングサービスで利用していた。この利用頻度では、出張期間中の通信費用が5〜7万円にもなることが帰国後の精算で判明した。データ通信を多用した場合は10万円を超えることもあった。

 「とても驚きました。出張の機会が多いだけに、毎回このような金額になるのではスマートフォンを利用できないと思いました」(小林氏)

 そこで、小林氏は高額な通信コストを抑えるために、普段契約している携帯電話会社以外のSIMカードを利用できるSIMフリーの端末を用い、中国ではプリペイド式のSIMカードに差し替えて利用することにした。

出張のお供になっているSIMフリー端末のNokia E61と中国のプリペイドSIMカード

 SIMカードは現地で購入することになるが、コンビニエンスストアなどで手軽にチャージができる。この結果、出張1回当たりの現地での通信費用は50〜150元(750〜2250円)ほどになり、1度に500元(7500円)をチャージしても、3〜4回の出張で利用できることが判明した。

 TISが調べたところ、中国での平均的な通信料金はSIMフリーが通話1分間当たり0.12元、データ通信が1キロバイト当たり0.03元(GPRSサービス利用時)、国際ローミングの場合では、通話が同130円、データ通信が2円となるという。SIMフリー端末の利用で、通信コストを大幅に削減できることが明らかになった。

 しかし、SIMフリーの端末はSIMロックの端末に比べて使い勝手が劣る部分もある。SIMフリー端末では、出張の度にSIMカードを差し替える手間があり、SynCubeを利用する場合にも接続先設定などを変更する必要がある。また、SIMカードを差し替えると端末の表示が日本語から英語に切り替わるため、機能表示など予め覚えておかなければならない。

 SIMロック端末は、こうした手間がなく、国内で利用している状態のまま海外でも利用できる。SIMフリー端末の使い勝手におけるデメリットは、使い慣れればそれほど問題にはならないものの、スマートフォン初心者にとっては大きな壁になりそうだ。

 海外出張でのスマートフォン利用について、小林氏は「1年に数回程度であればSIMロック端末で良いと思いますが、何度も出かける場合はSIMフリー端末の方が通信コストの面で大きなメリットが生まれるでしょう」と話している。

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