内田洋行とインテル、小学校でICT教育の実証実験を実施軽量ノートPCを1人1台配布

内田洋行とインテルはICT教育の実証実験を小学校で実施し、日本の小中学校におけるICT教育の普及を目指す。

» 2008年08月07日 19時44分 公開
[ITmedia]

 内田洋行とインテルは8月7日、情報コミュニケーション技術(ICT)教育の普及に向けて、千葉県柏市の2つの小学校でPCを活用した学習の効果の実証実験を実施すると発表した。

 実証実験では、小学4〜5年生の児童計73人に1人1台ノートPCを配布する。児童は授業の10〜15分間を使って授業カリキュラムに沿った練習問題に取り組む。対象科目は国語と算数。小学館の学習教材のアプリケーションを使用する。

小学生に配布するノートブックPC

 配布するPCはインテル製の低消費電力マイクロプロセッサを搭載した、富士通製のウルトラモバイルPC「FMV BIBLO LOOX U」シリーズ。重さは約600グラムと軽量で、小学生でも持ち運びができる。液晶にはタッチパネルを採用し、無線LANを搭載している。インターネットに接続することで調べ物学習にも取り組むことができるとしている。実施期間は2008年の第2学期より半年程度の予定となる。

 2社は、ICT教育の推進が日本の教育課題に対する支援につながると考え、ICT教育の重要性を訴求する実証実験を行うことで合意したという。

 インテルの吉田和正社長は「PCを使った反復学習や調べ学習の効果を示すことで、ICT教育の有効性を再認識することが同実験の目的。児童の基礎学力の向上のみならず、PCやインターネットに慣れ親しむことで、児童の創造力が豊かになることを期待している」とコメント。内田洋行の柏原孝社長は「読み書きや対面での授業といった教育の本質を見失わない一方で、ICTを活用することで従来できなかった新しい教育や学習が発展していくことを期待している」と述べている。

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