サークルKサンクスは内部統制の強化に向けて社内システムを整備し、全社員のIDおよびパスワード管理の一元化、自動化などを実現した。
コンビニエンスストア大手のサークルKサンクスは、社内クライアント環境のセキュリティや管理基盤の強化を目的に内部統制システムを刷新した。システム提供した日本オラクルが8月19日に発表した。
サークルKサンクスが導入したのは、日本オラクルのID管理製品「Oracle Identity and Access Management Suite」。2008年4月に稼働を開始した。複数のコンポーネントからなる企業向けスイート製品で、社内およびファイアウォールの外にある企業リソースすべてのユーザーID、パスワードを一元管理できる。
これまで同社は、社内のエンドユーザーがシステム本部にパスワードを問い合わせ、それをユーザーがメモなどして自分で管理するというセキュリティ上の問題を抱えていた。加えて従来のシステムは正社員と派遣社員のIDを別々に管理していたほか、例えば派遣社員が退職した際には人的作業によってIDを削除するなど、多くの手間がかかっていた。
新システムの導入により、派遣社員を含む全社員約2500人のIDおよびパスワード管理の一元化や、手作業でのID管理業務を自動化することによる管理コストの低減、ユーザーの定期的なパスワード変更作業の簡易化、内部統制への対応などを実現した。
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