「Dr.Sum EA」で複数システムに散在するデータを統合――武州ガスガス器具のリコール対応を迅速に

武州ガスはガス器具のリコール対応の迅速化のため、社内の複数システムで管理する顧客情報などのデータを統合するシステムを構築した。その結果、データ集計にかかる時間を大幅に短縮できた。

» 2008年08月28日 15時44分 公開
[ITmedia]

 埼玉県で都市ガス事業を展開する武州ガスは、社内の複数のシステムで管理しているデータを一元的に管理するために、ウイングアーク テクノロジーズのデータ解析ツール「Dr.Sum EA」を導入した。2007年12月よりサーバの導入と設定を行い、現在安定稼働している。

 武州ガスでは、約60種類の業務システムを運用しており、それぞれ開発言語やデータベースが異なっている。そこからデータを抽出する際には、文字コード変換などの処理が必要となり、また、CSV形式で出力していたため、データの増加に比例する形で出力時間がかかっていた。ガス器具のリコール対応の際、対象となる器具を使用している顧客情報を1秒でも早く抽出する必要があるため、この部分の解決が求められていた。

 Dr.Sum EA導入によってデータの統合化が図られた結果、それまで6時間程度かかっていた30万レコード程度の集計が5秒程度で完了するなど、大幅な速度向上が図られた。また、リポート作成はデータを保有する現場の職員が行っていたが、リポートを必要とするマネジャーが直接分析できるようになったため作業効率が向上したという。

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