KDDI、法人向けでスマートフォンを初投入

KDDIは、HTC製スマートフォン「E30HT」を2009年春に発売。まず法人市場で展開する。

» 2008年09月11日 16時54分 公開
[ITmedia]

 KDDIは9月11日、法人向け携帯電話端末の新製品「E30HT」および「W63Kカメラなしモデル」を発表した。W63Kカメラなしモデルを9月下旬に、E30HTを2009年春にそれぞれ発売する。

E30HT

 E30HTは、同社初のスマートフォン端末として台湾のHTC製端末を採用。OSにMicrosoft Windows Mobile 6.1 Professional版を搭載し、システム管理製品「Microsoft System Center Mobile Device Manager 2008」と連携して、企業ユーザーが端末の設定やセキュリティ状態を管理できるほか、KDDIが提供を予定するSaaS(サービスとしてのソフトウェア)型オンラインアプリケーションサービス「Business Port」とも連携する。

 本体上部にはVGA2.8型タッチパネル液晶画面と10キーボードを搭載し、国内製の携帯電話端末と同じような操作性を確保。本体下部にはQWERTYキーボードを搭載し、上部をスライドさせると、両手でフルキーボードを操作できるスタイルを採用した。

 通信方式はCDMA 2000 EV-DO Rev.A規格に対応し、下り最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbpsのデータ通信が行える。同方式を採用した海外の国や地域で端末を利用できる「グローバルパスポートCDMA国際ローミング」サービスを利用できる。

製品名 E30HT(HTC製)
通信方式 CDMA 1x EV-DO Rev.A、IEEE802.11b/g、Bluetooth 2.0 + EDR
サイズ(暫定値) 幅52×高さ106×厚さ17.85ミリ、重さは未定
利用時間 未定
ディスプレイ VGA2.8型シングルTFTタッチパネル
外部メディア microSDメモリーカード(最大8Gバイト)
カメラ 有効画素数約320万画素オートフォーカス付き
主なアプリケーション 10キー入力アプリ、ドキュメントビューア、Opera Mobile、ActiveSync、Internet Explorer Mobile、Office Mobile、Outlook Mobile、TouchFLOほか
W63Kカメラなしモデル

 W63Kカメラなしモデルは、6月に発売した個人向け端末「W63K」のセキュリティ機能を強化したモデル。企業や教育機関の研究施設や工場など機密情報を取り扱う場所での情報漏えい対策としてカメラを非搭載とした。

 一定時間が経過すると自動的にロックがかかる「再ロック」機能や、紛失時に固定電話などからの遠隔操作でオートロックをかけられる「遠隔オートロック」機能、携帯電話内のメモリを消去できる「遠隔データ消去」を標準搭載する。オプションサービスで、管理者がPCからプッシュメールでコマンドを送信すると端末をロックできる「リモートロック」やアドレス帳および送受信メール、発着信履歴などの各種データを削除できる「メモリ削除」にも対応している。

 このほか、Microsoft Outlookなどの情報を参照できる「KDDI Business Outlook」や「ケータイオフィス」、ドキュメントビューアのBREWアプリケーションをプリセットする。

製品名 W63Kカメラなしモデル(京セラ製)
通信方式 CDMA 1x EV-DO
サイズ 幅47×高さ135×厚さ10.8ミリ、重さ89グラム
利用時間 連続通話:約250分、連続待受:約340時間
ディスプレイ ワイドQVGA2.7型IPS液晶
その他 外部メディア、カメラ、無線LAN、Bluetoothは非搭載

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