新星堂、Web解析ツールでECサイトと店舗の連携を実現

新星堂はオムニチュアのWebサイト解析ツール導入し、ECサイトと店舗のスタッフが更新するブログのビジネス的な連携を図っている。

» 2008年11月04日 16時44分 公開
[ITmedia]

 CDやDVDなどを販売する新星堂は、自社のECサイトと店舗のスタッフが運用するブログをオムニチュアのWebサイト解析ツール「Omniture SiteCatalyst」で分析し、ECサイトと直営の小売店舗の連携効果と売り上げの向上を図っている。11月4日にオムニチュアが発表した。

 新星堂はOmniture SiteCatalystの導入前、Webサイト全体の閲覧数と訪問者数しか計測できない解析システムを使用していた。売り上げやコンバージョンにつながるコンテンツを細かく分析できず、WebサイトやECサイトが売り上げにどう貢献するかといった投資判断の材料となるデータの入手が困難だったという。

 同社はOmniture SiteCatalystを、店舗のスタッフが情報を発信するブログ「新星堂ブログ」とCD/DVDのECサイトに2007年秋ごろに導入した。ブログの効果分析によって、記事ごとのアクセス数やECサイトへの誘導数、ECサイト上でのコンバージョンや購入数、金額などが把握できるようになった。効果の低いブログは中止するなどの判断に役立っている。ECサイトでは、人気コンテンツやアーティストのファン層のプロフィールを分析することで、関連コンテンツの掲載や、商品に同梱するオリジナル特典の企画に生かすといった施策を展開できるようになったという。

 ECサイトの運営やブログの執筆、コンテンツの企画や制作を手掛ける各担当者に、Web解析リポートを毎日電子メールで自動配布している。担当者自身がブログやECサイトの状況を確認し、即座にコンテンツを変更できるようになった。

 ブログからの情報発信や店舗への誘導によって、実店舗でのCDの予約数が増加するなどの効果があったという。「具体的な予約数などの数値は公表できない」(オムニチュア広報)としている。

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