日本IBMはブレードサーバ製品「BladeCenter」にコードネーム“Shanghai”で知られるAMDのクアッドコアプロセッサ搭載モデルを追加。本日より出荷開始する。
日本アイ・ビー・エムは12月3日、同社ブレードサーバ「BladeCenter LS22」および「BladeCenter LS42」について、最新のAMDプロセッサ(コードネーム“Shanghai”)搭載モデルを出荷すると発表した。
搭載される“Shanghai”は2.7GHzで動作するクアッドコアプロセッサ。従来モデルと比較して、プロセッサ性能が約20%向上した。また「メモリ ブースター機能」によりリモートメモリへのアクセスを96%高速化した。合わせてプロセッサに実装された「デュアル ダイナミック パワーマネージメント機能」により、約16%の電力を削減している。SSD(ソリッド ステート ドライブ)を組み合わせることでさらに電力を削減できる。
BladeCenter LS42では、IBMの独自機能である「スナップイン機能」を採用した。システム導入当初は必要なワークロードに合わせブレードサーバ1枚分の構成で調達しておき、その後のワークロードの拡大時に、サーバ資源を追加できる。
これらの特徴から日本IBMでは両製品を、膨大なデータの高速計算を行うHPC(High Performance Computing)分野、高度な画像処理を行うCAE(Computer Aided Engineering)分野、複雑なデータ処理を行うBI(Business Intelligence)分野など、高いパフォーマンスとスケーラビリティを必要とするシステムの構築に適すると位置付けている。
各製品の価格は次のとおり。日本IBMおよびビジネスパートナーを通じ、本日より出荷を開始する。
製品名 | プロセッサ | 最大搭載メモリ | 最小構成価格 |
---|---|---|---|
BladeCenter LS22 Shanghai搭載モデル | 2.7GHz クアッドコア AMD Opteron プロセッサ×2または×4 | 32ギガバイト | 39万9000円 |
BladeCenter LS42 Shanghai搭載モデル | 2.5GHzまたは2.7GHz クアッドコア AMD Opteron プロセッサ×2またはオプションにより×4 | 64ギガバイト | 60万9000円 |
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