携帯電話をトークンに――NTTデータ、SaaS型ワンタイムパスワード認証サービストークンの配送や管理費用をゼロに

携帯電話にワンタイムパスワードを配信し、トークンとして使えるようにするサービスの提供をNTTデータが開始した。従来のトークンに比べ、配送や在庫管理に掛かるコストを無くせるのが特徴だ。

» 2009年02月06日 20時06分 公開
[ITmedia]

 NTTデータは2月5日、企業内での利用を目的としたワンタイムパスワード認証サービス「BizEmotion-OTP Enterprise Edition」の提供を開始した。

 BizEmotion-OTP Enterprise Editionは、企業で使う携帯電話を、ワンタイムパスワードを表示させる装置「トークン」として活用できるサービス。ワンタイムパスワードの配信や管理業務をSaaS(サービスとしてのソフトウェア)として提供する。企業内のリモートアクセスやWindowsのログインに必要となるセキュリティ認証での活用を見込む。

 パスワードの配信や管理はNTTデータが一括で実施。VPN(仮想私設網)製品の「F5 Firepass」や、UTM(統合脅威管理)アプライアンス「Cisco ASA5500 シリーズ」などと連携して使うことも可能。RSAセキュリティのワンタイムパスワードを導入している場合、認証サーバソフトウェアの「RSA Authentication Manager」を使って、同サービスを導入できる。

BizEmotion-OTPのイメージ BizEmotion-OTPのイメージ(出典:NTTデータ)

 利用者は、携帯電話にダウンロードした専用のアプリケーションにIDとパスワードを入力すると、携帯電話をトークンとして設定できる。NTTドコモ、au、ソフトバンクの携帯電話340機種で使える。

 通常のトークンは、配送や在庫管理、有効期限切れのトークンの回収にコストが発生するが、同サービスはインターネット経由でワンタイムパスワードの機能を提供するため、こうしたコストを削減できる。

 NTTデータは、金融機関や企業への導入に加え、インターネットショッピングやオークションの決済、ATMでの利用などを促進し、3年間で10万ライセンスの導入を目指す。

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