Amazon EC2活用のデータ分析サービス ベイテックが提供ECサイトの売り上げ分析に

Amazon EC2上の仮想サーバを使って分析システムを構築し、CRMやECサイトの顧客属性や商品、売り上げを分析するサービスを、ベイテックシステムズが近日中に開始する。

» 2009年02月26日 18時39分 公開
[ITmedia]

 ベイテックシステムズは、「Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)」を活用したデータ分析サービスの提供を近日中に開始すると発表した。

分析リポートのイメージ 分析リポートのイメージ(出典:ベイテックシステムズ)

 同サービスは、インターネット経由で仮想サーバの機能を従量課金制で利用できるAmazon EC2で稼働させたWindows Server上に、Microsoft SQL ServerとExcelを利用したデータ分析システムを構築。EC(電子商取引)サイトの売れ筋商品や顧客の年齢、属性などを分析し、図表やグラフを使ったリポートで表示する。

 種々のデータの分析には専用のテンプレート(ひな形)を使う。テンプレートには「顧客属性分析」「商品属性分析」「売り上げ分析」「顧客と商品の属性を合わせた売り上げ分析」がある。

 導入企業はベイテックシステムズが用意した専用のフォーマットに、CSV形式の分析データを入力するだけでいい。ベイテックシステムズがAmazon EC2上に分析システムをセットアップしてデータをアップロードし、その後分析の手法やシステムの運用方法を支援する。

 価格は1CPUの最小スペックで「1〜2万円程度」(ベイテックシステムズ)になる。Amazon EC2の利用料金は「サーバの費用が1時間10円程度、HDDの費用が1Gバイト当たり1カ月10円(データ送受信料が別途必要)、通信費用は1Gバイト当たり10〜20円程度」(同)で、分析するデータ量に応じて料金が変わる。テンプレートを使わない分析システムの構築やデータの加工は有料で請け負う。サービス開始に当たり、10社まで初期導入サービスを無償で提供する。

 今後はポイント分析やリスティング分析など、データ分析のテンプレートを拡充していく。他社製のERPパッケージやCRMパッケージ、文字情報を扱うテキストマイニングのデータを分析できるテンプレートも順次追加する予定だ。

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