2008年の半導体設備投資、約30%の減少

供給過剰と不況による需要減が響き、「半導体製造装置業界にとって最悪レベルの年」になった。

» 2009年04月15日 07時00分 公開
[ITmedia]

 供給過剰と世界的な不況により、2008年の半導体設備投資は約30%減少した。米Gartnerが4月13日に報告した。

 2008年の半導体設備投資は、前年比31.7%減の307億ドルとなった。「供給過剰によるメモリの低迷に続き、業界全体で需要が減少したことから、2008年は半導体製造装置業界にとって最悪レベルの年になった」とGartnerは述べている。

 メーカー別ではApplied Materialsが首位を維持し、13.2%のシェアを獲得したが、売上高は39.8%減少した。ASMLが東京エレクトロンを抜いて2位に入り、Teradyneが前年の14位から8位に躍り出た。

2008年の半導体製造装置メーカー売上高トップ10(単位:百万ドル)
順位 社名 売上高 シェア(%) 対前年伸び率(%)
1 Applied Materials 4,088.1 13.2 -39.8
2 ASML 3,525.3 11.3 -23.5
3 東京エレクトロン 3,452.8 11.1 -35.6
4 KLA-Tencor 1,770.9 5.7 -23.9
5 Lam Research 1,502.0 4.8 -33.1
6 ニコン 1,332.6 4.3 -26.2
7 大日本スクリーン製造 832.0 2.7 -30.4
8 Teradyne 825.0 2.7 16.7
9 アドバンテスト 787.9 2.5 -51.0
10 ASM International 787.2 2.5 -23.0
その他 12,177.6 39.2 -32.1
合計 31,081.5 100.0 -31.9
(資料:Gartner)

 分野別ではどの分野も落ち込んでおり、ウエハー製造装置は前年比32.8%減の242億ドル、パッケージング・組み立て装置が24.5%減の40億ドル、自動テスト装置が31%減の24億ドルとなっている。

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