矢野経済研究所が発表した2008年の国内スマートフォン普及台数は68%増となったが、今後の成長ペースは鈍化すると予測している。
矢野経済研究所は4月27日、スマートフォン市場に関する調査結果を発表した。2012年にかけて成長が続くが、成長ペースは鈍化すると予測している。
2008年のスマートフォン国内出荷台数は、前年比68%増の約158万台だった。海外メーカー製端末が拡大したことやサービスの多様化が背景にあると分析。今後も端末種類や買い替え需要などの拡大が見込まれ、2009年の出荷見込みは31%増の約207万台、2012年には365万台になると予測している。
世界での出荷台数は同52%増の約1億3672万5000台で、2009年は11%増の1億5193万台と予測。携帯情報機器市場では、スマートフォン以外に「ネットブック」と呼ばれる低価格PCや「Mobile Internet Device(MID)」と呼ばれるインターネット接続に特化した端末が登場したことで、スマートフォンの成長ペースは鈍化すると予想する。
2009年の製品トレンドは、タッチパネルを利用したユーザーインタフェースの改善や高性能と低価格志向の二極化、オープン化による開発者の囲い込み、端末とコンテンツの統合型ビジネスモデルの推進の5つになるとしている。
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