コラム
» 2009年04月30日 07時00分 公開

鋭いだけの傍観者よ、柔軟な「論理力」をつけよう職場活性化術講座(2/2 ページ)

[徳岡晃一郎,ITmedia]
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頭の体操に挑戦

 そういう意味では、発想を豊かにする頭の体操も意味がある。そこで、今回は問題を出してみたい。

問1 5リットルの水が入るバケツと3リットルの水が入るバケツがある。水はいくらでもあり、捨てるのも自由。そういう条件の下で、この2つのバケツを使って、4リットルの水を求めるにはどうしたらよいだろうか。

問2 人間の感触では重さの違いが分からないまったく同じ形状をした8個のボールがある。しかし実はこのなかに1つだけ重さの重いものが混じっている。目の前に天秤があるので、この天秤を2回だけ使って、重さの重い1つを割り出すにはどうしたらよいだろうか。

問3 あなたはある部屋のドアの前にいる。スイッチが3つあってどれかが、そのドアの先にある部屋の明かりのスイッチだ。部屋は真っ暗でそのドアは1回しか開けられない。さて、あなたはどうやってどれが部屋の明かりのスイッチかを判断するだろうか。

 それぞれ3分以内で考えてみてほしい。

 意外に難しいのではないだろうか。私たちは日頃、まじめに仕事を右から左に処理しており、その効率的なやり方には慣れており、芸術的といえる勘でまったく何も考えずに処理できる世界にいがちだ。IT化もそういう傾向を助長する。マニュアルを覚えてしまうのが仕事のようになる。

 こうした傾向はある意味では左脳を発達させるが、柔軟な左脳にはつながらない。柔軟な左脳の真価に気づかず、単なる論理性に酔ってしまうわけだ。そうしたことに慣れてしまうと、むしろ硬直的で何も考えない脳になっていく。柔軟な左脳とは、ひらめきや創造性、しなやかな判断力やセクシーなコンセプト力につながっていく。

 それらは見方を変えるととても右脳的なのだ。右脳といえば芸術的センスと思ってしまいがちだが、左脳で考える力を使わなくなっていることこそ問題なのかもしれない。

クイズの解答は次回掲載しますので、ぜひ職場のみんなで頭をやわらかくするのに挑戦してください。

プロフィール

とくおか・こういちろう 日産自動車にて人事部門各部署を歴任。欧州日産出向。オックスフォード大学留学。1999年より、コミュニケーションコンサルティングで世界最大手の米フライシュマン・ヒラードの日本法人であるフライシュマン・ヒラード・ジャパンに勤務。コミュニケーション、人事コンサルティング、職場活性化などに従事。多摩大学知識リーダーシップ綜合研究所教授。著書に「人事異動」(新潮社)、「チームコーチングの技術」(ダイヤモンド社)、「シャドーワーク」(一條和生との共著、東洋経済新報社)など。


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