最近では、ふかわりょうプロデュースによる3人組女性ユニットCOSMETICSも、Twitterアカウントを取得してファンとの直接交流をスタートさせている。スタッフが中心となって運営しているとのことだが、今後の展開としては、COSMETICSの3人やプロデューサーのふかわりょう氏の登場も検討しているという。
ただし、このケースでは「COSMETICS」アカウントはすでに取得されてしまっていた。こうしたアカウントの問題も、企業によるTwitterを使ったプロモーション実施のネックになるかもしれない。企業名やブランド名でアカウントを取得したほうが、顧客へアプローチできるからだ。すでに何者かによって、そのTwitterアカウントが取得されていた場合は、対策を練る必要がある。Twitterのアカウントは誰でも無料で取得できるため、ドメインと違って取り戻すことは難しいだろう。そのあたりをどうクリアするかが、企業がTwitterをプロモーションで利用する鍵となろう。ちなみに、COSMETICSは「COSMETICSP」のアカウントを取得して、Twitterを開設した。
こうした問題を解決してTwitterを開設したら、次はその立場を明らかにすることが重要だ。例えば、プロジェクトの個人として発言するのか、それともプロジェクト自体として発言するのか。それによって、読者のフォローの仕方も変わってくるからだ。後者ならば、普通のプレスリリースと同じように流しながら、気になったものについて話題にするかもしれない。前者ならば、もっと突っ込んだ形でコミュニケーションしてくる読者も出てくるだろう。これぞ、Twitterを使ったプロモーションの醍醐味かもしれない。
“つぶやき”は、企業のプロモーションになり得るのか。その答えは、これから明らかになってくるはずだ。
狙われた“つぶやき”――Twitterに仕掛けられたワナ
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