クラウドセキュリティ製品テストのベストプラクティスを公開、AMTSO公平なレビューへの活用を

テスト標準化団体AMTSOが、クラウドセキュリティ製品のテストに関するベストプラクティスなどについて解説文書をまとめた。

» 2009年05月22日 08時20分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ製品のテスト手法標準化を目指す団体「Anti-Malware Testing Standards Organization(AMTSO)」は、ハンガリーのブダペストで開いた会合で、クラウドセキュリティ製品のテストに関するベストプラクティス文書や、セキュリティ製品のレビュー分析情報の公開について定めた文書を採択した。

 クラウドセキュリティ製品のテストに関する「Best Practices for Testing In-the-Cloud Security Products」では、クラウド製品をテストする上での問題点について解説し、その問題を最低限に抑えるための助言をまとめた。

 業界でクラウド技術が脚光を浴び、ウイルス対策製品もクラウド技術を使い始める中、AMTSOに参加しているセキュリティ各社のコンセンサスでこうした文書がまとまったのは画期的だと米McAfeeは評価している。

 一方、「AMTSO Analysis of Reviews Process」では、製品レビューに使われたテスト手法を、AMTSOが採用している標準的なテスト手法と比較分析するプロセスについてまとめた。信頼できる製品レビューについての情報を消費者に提供し、製品テストの質の向上を目指す。

 英Sophosの研究者グラハム・クルーリー氏は、これによって例えば専門誌などに掲載されたウイルス対策製品のレビュー記事について、そのレビューの根拠となったテストがどの程度正確で信頼できるのか、ユーザーが中立的な専門家の意見を参照できるようになると解説。製品レビューの質の問題の解消につながるとの期待を寄せている。

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