2QのPCプロセッサ出荷は回復、ただし市場は「まだ弱い」

第2四半期のPCプロセッサ市場は、この時期にしては異例の好調ぶりだったが、IDCは「市場はまだ弱い状態」と慎重論を唱えている。

» 2009年08月07日 07時00分 公開
[ITmedia]

 第2四半期のPCプロセッサ出荷数は増加したものの、需要回復はまだ見えない。IDCが8月5日、このような調査結果を発表した。

 同社の調査によれば、第2四半期の世界プロセッサ出荷数は前年同期比で7%減少したものの、前期比では10.1%増加した。売上高で見ると、前年同期比では15.3%減、前期比では7.9%増だった。第2四半期にしては異例の好調ぶりという。

 ただしこの増加は需要回復ではなく、在庫調整によるものとIDCは指摘している。同社は、プロセッサ市場はまだ弱い状態にあると指摘、今後については、在庫調整は済んでいるため、在庫補充による市況の回復を当てにはできないと語っている。新学期商戦の影響などについても慎重に見るべきと述べている。

 ベンダー別では、IntelはPCプロセッサ出荷数を前期比で12.5%伸ばした。特にNetbook向けのAtomプロセッサの出荷が34%増加した。また、Intelの市場シェア(出荷数ベース)は78.9%で1.6ポイント増えた。

 AMDは出荷数を前期比で1.8%伸ばしたが、シェアは1.6ポイント減の20.6%だった。

 セグメント別に見ると、モバイルプロセッサでは、Intelのシェアは86.9%、AMDは12.6%。デスクトップPCプロセッサでは、Intelのシェアが70.2%、AMDが29.4%だった。

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