eBayが2005年に買収したIP電話サービスSkypeを“相乗効果が得られなかった”として投資グループに売却した。
米eBayは9月1日、インターネット電話サービスのSkype部門を投資会社グループに売却することで合意に達したと発表した。株式の65%を投資会社らに現金19億ドルで売却し残りの35%はeBayが保有する。分離手続きは年内に完了の見込みだ。
投資会社グループは米Silver Lakeが率い、ベンチャーキャピタルの米Index Ventures、米Andreessen Horowitz、カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)などが名を連ねる。Indexのパートナーであるダニー・ライマー氏とマイク・ボルピ氏は初期のSkypeで取締役を務めたことがある。
eBayは2005年9月にSkypeを買収したが、eコマースとオンライン支払いサービスという本体事業との相乗効果が期待通りに得られず、2009年4月にはSkype部門を分離して、2010年に株式公開する計画を発表していた。株式公開の準備中に投資会社グループから売却を打診され、これを受けたという。
Skypeは独立企業となり、従来通りのサービスを続ける。
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