Mozilla Labsが、メール、Twitter、SNSなど各種メディアでのメッセージを統合し、管理するプラットフォームの構築を目指すプロジェクトを発表した。
Mozilla LabsのThunderbirdチームは10月22日、総合的なコミュニケーションプラットフォーム「Raindrop」を構築するオープンソースプロジェクトを発表した。Open Web技術を用いてメッセージングの革新的な方法を探るプロジェクトという。
現在人々はコミュニケーションの手段として、メール、Twitter、ブログ、SNSなど複数のツールを使っており、新着のメッセージや重要な情報を確認する手間が煩雑になっている。RaindropはミニWebサーバを使ってこうした複数ソースでのコミュニケーションを統合し、重要な部分を抜き出して、FirefoxやSafari、ChromeなどのWebブラウザ上で管理できるようにすることを目指す。
最初のプロトタイプ「Raindrop 0.1」はTwitterとメールを対象としており、メッセージをダイレクトメッセージかメーリングリストなどの共有メッセージか、企業などからの広報かといった基準で分類し、重要性に合わせて表示する。
プロトタイプはWeb開発フレームワーク「Bespin」を組み込んでいる。デベロッパーは、HTML、JavaScript、CSSといったWeb標準を使ってのRaindropの機能拡張を作成したり、APIを使って新たなシステムを構築することができる。
Q&Aによると、RaindropはThunderbirdのような従来のメーラーに取って代わるものではなく、かつGoogle Waveのような新しいツールでもない。将来的にはWeb上のあらゆるコミュニケーションの統合を目指しており、Waveのメッセージプロトコルをも統合するかもしれないとしている。
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