凸版印刷は11月9日、高速鉄道「アストラムライン」でデジタルサイネージの実証実験を開始した。地域のニュースや案内情報を放映し、乗客の利便性向上を狙う。
凸版印刷は11月9日、高速鉄道「アストラムライン」の車両内でデジタルサイネージ(電子看板)の実証実験を11月8日から13日まで実施すると発表した。一部の車両内に、無線通信が可能な凸版印刷のデジタルサイネージを設置し、運行案内など配信する。乗客にリアルタイムに情報を提供することで、利便性の向上を狙う。
アストラムラインの車両内に、19インチのモニターを計2台設置。広島市内のニュースや案内情報を最大15秒間隔で放映し、10件程度のコンテンツを2〜3分ごとに繰り返し表示する。実証実験で得られた結果を基に、駅や沿線の施設と車両内のデジタルサイネージを連携し、情報を配信する仕組みを作っていく。
凸版印刷の「次世代無線通信対応デジタルサイネージ端末」と呼ぶ専用端末を使う。車両に設置したデジタルサイネージ端末が無線LANルータから専用のサーバにアクセスし、一定間隔で表示するコンテンツをダウンロードする仕組みだ。
実証実験には、広島アキハバラ塾が通信環境の設定で、広島高速交通が実験車両の提供で協力する。実験期間は11月8日から13日まで。
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