マキシマイズ、アプリケーション資産のWeb展開を支援するツールを発売

マキシマイズは、既存のアプリケーションをクラウド環境でも運用できるようにする米WaveMaker製の開発環境製品「WaveMaker 6.1」を発売した。

» 2010年09月06日 19時48分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 マキシマイズは9月6日、米WaveMaker製のAjax/Javaアプリケーション開発環境ツール「WaveMaker 6.1」を発売した。3年間で10億円の売り上げを見込む。

 本製品は、VBやDeveloper/2000、PowerBuilderなどで構築されたクライアント/サーバ型のアプリケーションを、クラウド事業者のサービスや自社のデータセンターで運用するシステムとして再構築するのを支援する。PC向けの既存システムをモバイルなどの端末でも利用したり、Web上のサービスと社内システムのユーザーインタフェースを共通化するといった用途にも対応している。

 開発環境上でユーザーインタフェイスの構築や設定、データベースとの接続およびデータの読み出し/書き込みの処理、サーバ側の処理ロジックの構築が行える。最終的にクライアント・サーバ間の非同期通信部分を含めた一連のコードを自動生成するため、Web環境に対応したAjax・Javaによるシステムを容易に開発できるという。また、開発したシステムをAmazon EC2などのクラウドサービスに展開する「ワンクリックデプロイ」という機能も搭載する。

 製品価格は、開発者向けの「WaveMaker Studio」が9万8000円(年間サブスクリプション、保守料含む)、サーバ向けの「WaveMaker Enterprise Server」が100万円(同、年間保守料18万円は別途)となっている。

 同社によれば、米国ではWaveMakerを活用して既存のシステム資産をWeb環境へ展開する動きが、政府系機関やホテルチェーン、金融機関、通信事業者などの大手企業で進んでいるという。既存システムをWeb環境に展開する作業費用は1システム当たり200万円程度と言われ、効率的に作業できるツールとして本製品の利用が広がっているという。

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