Microsoft、「SQL Server “Denali”」のCTPとDWH製品を発表

Microsoftが次期SQL ServerのCTP、データウェアハウスアプライアンスの「SQL Server 2008 R2 Parallel Data Warehouse」、クラウドベースのSQL Server監視サービス「Atlanta(コードネーム)」を発表した。

» 2010年11月10日 15時40分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは11月9日(現地時間)、ワシントン州シアトルで開催中のSQL Server関連カンファレンス「PASS 2010」で、次期SQL Server(コードネーム:Denali)のコミュニティー技術プレビュー(CTP)版やデータウェアハウス(DWH)の新製品「SQL Server 2008 R2 Parallel Data Warehouse」などを発表した。

 Denaliには、ダウンタイムを短縮する統合ソリューション「AlwaysOn」、Webベースのデータ仮想化・リポーティングツールでPowerPivotの後継技術の「Crescent(コードネーム)」のほか、多数のデータ管理・統合技術が追加されたという。DenaliのCTP1は、SQL Serverのサイトからダウンロードできる。最終版の公開予定は明記されていない。

 SQL Server 2008 R2 Parallel Data Warehouseは、SQL Serverと連係させて利用できるデータウェアハウス。同社が2008年に買収したDATAllegroの超並列処理技術をSQL Server 2008に統合したもので、「Madison」というコードネームで呼ばれていた。Microsoftは米Hewlett-Packard(HP)や米Bullなどと提携し、これらのメーカーが提供する構成済みのハードウェアで同製品を利用できるようにする。まずは12月にHPから、同製品を搭載したHPのハードウェアが発売される予定だ。SQL Server 2008 R2 Parallel Data Warehouseのページには、パートナー企業としてHPとBullのほか、米Dell、米EMC、米IBMのロゴが表示されている。

 Microsoftは同日、SQL Serverの導入状況を監視するクラウドサービス「Atlanta(コードネーム)」も発表した。同サービスにより、ユーザーは設定の問題やダウンタイムを回避でき、問題を迅速に解決できるとしている。Windows Server 2008以降を利用しているユーザーは、Atlantaのサイトでアカウントを作成し、クライアントソフトをダウンロードすることで同サービスを利用できる。

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