AMD決算、アナリスト予測を上回る売上高

AMDの10〜12月期決算は、売上高は前年同期とほぼ横ばい、純利益はIntelからの和解金で潤った前年同期より68%減だったが、純利益はアナリストの予想を上回った。

» 2011年01月21日 13時46分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米AMDが1月20日(現地時間)に発表した第4四半期(10〜12月期)決算は、売上高が前年同期とほぼ横ばいの16億5000万ドル、純利益は68%減の3億7500万ドル(1株当たり50セント)だった。純利益の大幅減は、前年同期に米Intelから受け取った独禁法訴訟の和解金が計上されていたため。1株当たり利益はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測の11セントを上回った。

 CPU関連製品の売上高は前年同期、前期とほぼ横ばいだった。営業利益は43%減の9100万ドル。平均販売価格(ASP)の下落により、粗利益率が前期比で1ポイント下がり、45%だった。同社は11月にCPUとGPUを統合したAPU(Accelerated Processing Unit)プロセッサ「AMD Fusion」の量産を開始している。グラフィックス関連製品の売上高は前年同期比では横ばい、前期比ではGPUのASPの上昇とホリデーシーズンのゲーム端末販売の好調の影響で9%増だった。

 2010年通年では、売上高は前年比20%増の64億9000万ドル、純利益は55%増の4億7100万ドル(1株当たり64セント)だった。

 同社は11日、ダーク・メイヤーCEOの辞任を発表した。現在はトーマス・サイフェルトCFO(最高財務責任者)が暫定CEOとなっている。サイフェルト暫定CEOは「Fusion APUの立ち上げに成功し、AMDは勢いを持って2011年を迎えた。これから市場に投入する新製品によって売り上げを伸ばせると確信している」と語った。

 第1四半期の売上高については、第3四半期と同等もしくはわずかに下がると予測している。

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