SAS、金融機関向けのデータ統合製品群を提供開始

SAS Institute Japanは、企業内に散在するデータの統合やビジネス分析などを可能にする「SAS Banking Analytical Architecture」を発表した。

» 2011年03月01日 13時20分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 SAS Institute Japanは3月1日、企業内に散在するデータの統合やビジネス分析などを可能にする金融機関向け製品「SAS Banking Analytical Architecture」と、同製品の導入支援コンサルティングサービスの提供を開始した。

 SAS Banking Analytical Architectureは、データモデルの「SAS Banking Detail Data Store(DDS)」、データ統合ツールの「SAS Data Integration Studio」、ビジネス分析(BI)ツールで構成される。DDSは論理データモデルと物理データモデルからなり、データウェアハウス(DWH)の構築期間の短縮や導入コストの削減が可能になるという。SAS Data Integration Studioでは、DDSにデータをロードするためのデータ処理フローをGUIベースで開発できる。統合したデータをBIツールで活用することで、組織全体にわたるリスクの予測やモニタリング、レポーティングが行えるようになる。

 同社によれば、多くの国内銀行では、銀行間の統合や部門・部署毎に多様なシステムを導入してきたことにより、多数のデータベースが散在し、管理コストの増大やデータの不整合といった課題を抱えている。また全社的なDWHが整備されていないために、事業環境の変化に応じたリスク管理や、顧客動向の分析、データの適切な管理などが難しい。

 新製品を利用することで、データの管理コストの削減、市場リスクや信用リスク、オペリスクといったリスクの管理強化、マネーロンダリング(資金洗浄)対策、マーケティング活動の迅速化などの効果が見込まれるとしている。

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