Google、クラウドベースの企業向け地図サービス「Earth Builder」を発表

Google Earth Builderは、企業がGoogleのクラウド上でGoogle EarthやGoogle Mapsのデータを使った地図データを作成・編集・公開できる有料サービスだ。第3四半期に公開の予定。

» 2011年04月21日 10時06分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは4月20日(現地時間)、クラウドベースの企業向け地図データサービス「Google Earth Builder」を第3四半期(7〜9月期)中にスタートすると発表した。企業は高価な地図ソフトや専用サーバを使わずに安価にデジタル地図や地図情報を使った資料を作成・編集・公開できるという。

 Earth BuilderではGoogle EarthおよびGoogle Mapsのデータと機能を利用するので、地図データを作成するための特別な訓練やGIS(地図情報システム)に関する知識などを必要としないという。また、従来の企業向け地図情報ソフトウェアと異なり、地図データをクラウド上に保存するため、データを企業全体で共有できるとしている。作成したデータは暗号化され、PCやモバイル端末など、Google Earthを閲覧できる環境があれば、どこからでも安全に閲覧できる。

 Googleによると、Google Earthは累計で7億本ダウンロードされているという。一般ユーザー向けの地図作成サービスとしては、Google Earthでオリジナルのツアーを作成できるサービスやGoogle Mapsを利用してオリジナルの地図を作成する無料サービス「マイマップ」などがある。企業向けにも「Google Earth Pro」およびその上位版に当たる「Google Earth Enterprise」が有料で提供されている。

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