富士通、ストレージ「ETERNUS DX series」の最新版を発表

富士通はストレージ製品「ETERNUS」の最新バージョンを全世界で同時に発表した。

» 2011年05月25日 15時14分 公開
[伏見学,ITmedia]

 富士通は5月25日、ストレージ製品「ETERNUS DX series」の最新版として、エントリーモデル「ETERNUS DX80 S2/DX90 S2」およびミッドレンジモデル「ETERNUS DX410 S2/DX440 S2」を発表した。同日より全世界で同時販売する。

「ETERNUS DX440 S2」(左)と「ETERNUS DX90 S2」

 新製品は、高性能CPUの採用や内部バスの高速化によって、従来と比べてDX80 S2/DX90 S2で最大2.2倍、DX410 S2/DX440 S2で最大4.2倍となるスループット性能の向上を達成した。スケーラビリティも向上。各ストレージとも前製品と比べてポート数やキャッシュ、ドライブ数を増やし、2倍以上のスペック拡張となった。

 省電力化、省スペース化も実現した。高効率の電源供給装置(PSU)や2.5インチのSASドライブを採用し、DX440 S2で47%、DX410 S2で54%の消費電力を削減したほか、高密度実装設計などによって、ストレージによる占有スペースを従来機種の半分以下とした。

 こうしたハード面に加えて、関連するソフトウェアにおいても改善を図った。昨今、企業内システムの複雑化によって、ストレージの管理や運用に苦労するIT担当者は少なくない。こうした課題を解決するために、富士通ではストレージ管理ソフトウェアパッケージ「ETERNUS SF V15」を新たに提供する。直感的に操作できる管理GUIによってストレージシステムを導入、設定できるため、運用管理をさらに効率化するという。

 SF V15では、SAN、性能、障害を管理する「ETERNUS SF Storage Cruiser 15」、高速コピーによるバックアップやレプリケーションを管理する「ETERNUS SF Advanced Copy Manager 15」、エントリー向け導入運用管理ソフトウェア「ETERNUS SF Express 15」を提供する。これらの管理GUIの画面デザインおよび操作性を統一したことで、ストレージ装置の設定やバックアップなどを1つのコンソールで操作できるほか、装置やソフトウェアごとの操作習得が不要となる。

 同社でストレージシステム事業部長を務める有川保仁氏は、同社のストレージ製品の強みについて「エントリーモデルからハイエンドモデルまで同等の機能を装備しており、全体の統一性を図っている。顧客の事業規模や利用シーンに最適な提案が可能なのだ」と力を込めた。

 価格は、DX80 S2が194万3000円から、DX90 S2が559万円から、DX410 S2が1074万8000円から、DX440 S2が2024万8000円からで、6月30日に出荷開始する。ソフトウェアについては、SF Storage Cruiser 15が41万円から、SF Advanced Copy Manager 15が51万円から、SF Express 15が16万円からで、8月31日に出荷開始となる。

 ストレージ新製品の売り上げ目標について、2年間で3万台としている。

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