Mac OS X 10.6のアップデートが公開、「MacDefender」の削除機能を追加亜種出現にも対応

今回のアップデートではMac狙いの偽ウイルス対策ソフト「MacDefender」が検出・削除できるようになった。対象となるのはMac OS X 10.6(Snow Leopard)のみ。

» 2011年06月01日 07時20分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 Macを狙った偽ウイルス対策ソフト「MacDefender」が出回っている問題で、米Appleは5月31日、Mac OS X 10.6(Snow Leopard)のソフトウェアアップデートを公開してMacDefenderを検出できるようにした。

 MacDefender(別名「MacProtector」「MacSecurity」など)は、ウイルス対策ソフトに見せかけて偽の感染警告を出し、ユーザーを脅してクレジットカード情報を入手しようとするマルウェア。Appleは先日この問題について初めてユーザーに注意を呼び掛け、ソフトウェアアップデートで対処すると表明していた。

 同社のセキュリティ情報によると、「セキュリティアップデート2011-003」では不正ファイル隔離機能「File Quarantine」の定義ファイルを更新し、MacDefenderを検出できるようにした。

 さらに、新たな亜種などが出現した場合にも対処できるよう、定義ファイルの更新版があるかどうかを毎日チェックする機能も加わった。この機能はオプションで無効にもできる。

 今回のセキュリティアップデートをインストールする過程で、MacDefenderの既知の亜種を探し出して削除する措置も講じた。もしも感染が見つかって削除した場合には、インストールの完了後、アラートを出してユーザーに知らせる。

 なお、今回のアップデートの対象となるのはMac OS X 10.6のみ。Mac OS X 10.5までのバージョンに関するMacDefender対策については触れられていない。

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