渡る世間はツイートばかり――ドラマに学ぶ人生訓オルタナブログ通信(3/3 ページ)

» 2011年06月11日 10時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]
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実名か否かは重要か?

 匿名性という今までの常識を覆す、ソーシャル・ネットワークによるつながりの時代”が来ているんだと、そしてその流れへの欲求が顕在化してきているのだ

 ネット世界の実名制:GREAT GEEKS


 Facebookは実名制だから日本で流行らないという意見がある。それに対して、佐々木真氏「GREAT GEEKS」はネット世界の実名制で、「今のネット世界の常識って基本的に匿名」であるとことに疑問を投げかけている。「オンラインだろうがオフラインだろうが、人と人とのコミュニケーションにはかわりないはず」で、「それなのに、どうしてネット世界では不毛な誹謗中傷ばかりが跋扈(ばっこ)」しているのかということについて、「匿名性」が原因の1つと語るのだ。そして「Facebookは、実名制によってネット世界をより有意義なものにしようとしている」と。

 筆者は佐々木氏に賛同する部分がありながらも、どちらかと言えば、あとり氏やmacchaice氏が寄せたコメントに共感を覚えた。

 実名であるか否かよりも問題なのは、大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」のソーシャル云々の前に社会人としてどうあるべきかで取り上げられていることではないだろうか。就活生がOBから「FacebookやTwitterくらいは使わないとダメだ」と言われることについて、大木氏は「Yes&No」という。「『それくらいのツールは使いこなすべきだ』、と思うのがYesで、『しょせんツールだから』ということでNo」だと。大木氏は、「ソーシャル系のツール経由で集まって、目の前の人と話をしないでiPhoneばかりを眺めているようでは気持ちがわるい」という。「そもそもSocialというのは、社会の、とか社会的な、という意味」なのだから。

 ソーシャルメディアをうまく活用すれば、加藤恭子氏「きょこ コーリング」の退職しても切れない人間関係がソーシャルメディアで加速する?のように、ソーシャルでつながった関係が、長期的に続く可能性もある。

あなたは“本”肯定派? 否定派?

 知人の反響は「私も特定の機能しか使っていないので、本を読みたい」という少数派と、「え〜!!本なんて買うの??」という多数派に分かれたようだ。

 Look&Feelで全容をつかむ? それとも本で全容をつかむ?:マリコ駆ける!


 最近、筆者もTwitterやFacebookを活用してみたいなと思うのだが、なかなか踏ん切りがつかないでいる。大里真理子氏「マリコ駆ける!」のLook&Feelで全容をつかむ? それとも本で全容をつかむ?は、同じ悩みを抱え、「辞めるのなら辞める、続けるのならどう続けるのかで、そろそろ結論付けてもよいフェーズに来たのかもしれない」とし、「私は、『よし、本を買って読もう!』と決意した」という。

 大里氏の周囲は「え〜!!本なんて買うの??」という反応が多かったというが、実は筆者も大里氏と同じく、本を買う派だ。さすがに大里氏ほど投資はしなかったが、3冊ほどFacebook本を購入し、数冊は図書館から借りて読んだ。「本を読むとやる気が出るから」というか、「プレッシャーもそれなりにかかる」というのもよく分かる。ただ、本を読むのと、実際に使うのとでは別で、なかなか使いこなすまでに至らないのだが……。

 どの本を呼んだらいいか分からないという人のために、加藤健氏「ソーシャル&リアルの世界」の独断と偏見で選ぶ 目的別オススメFacebook本7選 〜どれを読めば良いのかわからない方のために〜を紹介しておこう。ケース別に紹介をしているので、参考になりそうだ。

電子書籍の課金方法を考える

 電子書籍は、昨年の実体のないブーム的な流れから、ここ最近は現実的なビジネスの領域に入ってきたかなと感じている。

 雑誌をEPUBで電子化する:むささびの視線


 本と言えば、やはり電子書籍を外すわけにはいかないだろう。

 佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」から、ePub 3正式版リリース!まずは関係者の方々にお礼<(._.)>が報告された。「国際標準において日本語組版仕様が採用されたことは大変素晴らしいこと」だ。これから、日本市場における電子書籍の大きなうねりとなることを期待したい。

 そして谷川耕一氏「むささびの視線」は雑誌をEPUBで電子化するで、電子書籍の課金方法について言及している。クレジットカードを使えない世代やユーザーに対しても読んでもらうようにするためには、「コンビニで購入できるプリペイ型の電子マネー『WebMoney』や、携帯電話の利用料と一緒に支払いができる『ドコモケータイ払い』などの若者でもすぐに利用できる課金方法」が必要となってくる。「電子書籍は、昨年の実体のないブーム的な流れから、ここ最近は現実的なビジネスの領域に入ってきた」と感じる谷川氏は、「いまはまさに過渡期で、何が正解で何をいまどうすればいいのかが、なかなか見えない部分も多い」ともいう。

 電子書籍の新潮流としては、佐々木氏の海外販売で是非成功して欲しい、早乙女太一のiPad/iPhone向け写真集「瞬MABATAKI Digital Edition」で紹介された写真集に注目。これらが販売実績を上げていくことで、電子書籍市場がさらに活発になると面白い。「こういう動きに触れているとやはりこちらもモチベーションが上ってくる」ではないか。

 以上、5月26日〜6月1日にかけてオルタナティブ・ブログへ投稿されたエントリーの中から、筆者が気になったものをいくつか選ばせていただいた。本稿からオルタナティブ・ブログに興味を持たれたならば、ぜひほかのエントリーにも目を通していただきたい。

 どこから読めばいいか分からないという読者は、オルタナティブ・ブログの歩き方というナビゲーションページをも、ぜひ活用していただきたい。

 オルタナティブ・ブログを読んでいくには、大きく分けて2つの方法がある。エントリーを個別に読む方法と、ブロガーごとに読む方法だ。

 エントリーを個別に読みたい人は、新着エントリー一覧をチェックするといい。フィード配信もされているので、モバイルツールなど活用すれば、出先でも気軽にチェック可能だ。アクセスランキングから上位エントリーをチェックできる。

 ブロガー別に読んでみたい人は、ブロガー一覧新規参加ブロガーをチェック。顔写真“のみ”一覧は、なかなか壮観だ。また、いま注目されているブロガーを知りたい場合は、月間ブロガーベスト30を見れば一目瞭然だ。TwitterやFacebookなどのアカウントを公開しているブロガーも多いので、気軽にフォローしてみよう。

 このほか、オルタナブロガーのインタビュー座談会執筆記事もまとめられているので、ブログ以外のブロガーの姿も見てもらいたい。

 オルタナティブ・ブログから、ITの今を知る新たな発見があるはずだ。

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