HP、PC部門のスピンオフはせず――タブレットは「Windows 8」を中心に

HPのメグ・ホイットマンCEOが、検討していたPersonal Systems Groupのスピンオフをやめ、1部門として維持すると発表した。webOSについては「2カ月以内に長期的な結論を出す」と語った。

» 2011年10月28日 07時21分 公開
[ITmedia]

 米Hewlett-Packard(HP)は10月27日(現地時間)、スピンオフを含む再編を検討していたPersonal Systems Group(PSG)を、同社の1部門にとどめると発表した。PSGはPCおよびタブレット端末を手掛ける部門で、8月の業績発表の際、再編検討が発表されていた

 9月に同社のCEOに就任したメグ・ホイットマン氏は「PSGのスピンオフについて財務的・経営的影響を客観的に審査したところ、同部門を社内に保持することが顧客、パートナー、株主、従業員にとって正しい選択であることが明らかになった」と語った。

 分析の結果、PSGはHP全体のソリューションポートフォリオおよびブランド価値に大きく貢献しており、独立企業としてこうした価値を再構築するためのコストはスピンオフによるメリットを上回ると判断したという。

 同部門は引き続きトッド・ブラッドリー副社長が統括する。

 同社は世界PC市場で長く首位を保っており、米Gartnerの10月の報告でも2位の中国Lenovoに4.2ポイントの差をつけている。

 タブレット戦略については、ホイットマン氏が電話会見での質問に、米Microsoftの次期OS「Windows 8(コードネーム)」を搭載するタブレットにフォーカスしていくと答えた。webOSについては、2カ月以内に長期的な戦略に関する決定をしたいと語った。同社はwebOSのハードウェア販売中止を決定しているが、webOSのソフトウェア開発は継続している。

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