東京国際空港ターミナルがHP Networkingの無線LAN製品を採用

東京国際空港ターミナルがターミナル利用者への利便性向上のためHP Networkingの無線LAN製品を採用。複数の公衆無線LANサービスの一体運用を実現したという。

» 2011年11月24日 16時15分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は11月24日、東京国際空港ターミナルが、旅客やターミナル利用者に対する利便性の向上と各種空港業務の高度化に向け、HP Networkingの無線LANインフラストラクチャを採用したことを発表した。これにより、広大な空港ターミナル内における複数の公衆無線LANサービスの一体運用、および航空業務の効率化を実現したという。

 今回、2010年10月21日にオープンした羽田空港 新国際線旅客ターミナル内に無線LAN環境を構築するに当たり、IEEE802.11nに対応した日本HPの無線LANアクセスポイント「HP E-Series Access Point」が全面採用された。キャリアの認証を受け、全国各地の公衆無線LANスポットにおいて7000台以上の導入実績を持つことが高く評価されたほか、長年にわたり同じアーキテクチャであり、高い安定性を持つ点が採用に至った理由だという。

 無線LAN環境の構築は、JALインフォテックが手掛け、日本HPでは「HP E-MSM422 Access Point」を主機として、屋外型の「HP E-MSM320-R Access Point」を一部加えた合計約120台のHP E-Series Access Pointを納入し、1〜5階の各フロアから駐車場まで、ターミナル内にくまなく配置しているという。ここでは、イーサネットケーブルを介して給電を行うPoE(Power over Ethernet)機能により、レイアウト変更に合わせてアクセスポイントの自由な移動を可能にするとしている。

 運用面の効果としては、アクセスポイント単体で運用する「自律モード」により、シンプルかつ高機能な無線LAN環境が構築された。また、最大16のSSIDを提供するVSC(仮想アクセスポイント)機能を活用し、1台の無線LANアクセスポイント上で複数の公衆無線LANサービスと空港業務用途の一体運用を実現。さらに、HP E-Series Access Point独自のローカルメッシュ機能により、アクセスポイント間を接続する無線リンクの設定を自動化するとともに、同じグループIDを持つアクセスポイント同士が通信し合い、最適な経路を自動的に確立するという。これにより、ネットワークのダウンタイムを最小化し、空港内のサービスや業務の可用性向上に貢献するとしている。

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