新宿区がITインフラ刷新 EMCのエンタープライズストレージを採用

本庁舎および分庁舎などをつなぐイントラネットを刷新するために、新宿区はEMCのストレージ製品を導入した。

» 2011年12月21日 15時10分 公開
[ITmedia]

 新宿区はITインフラ全体の見直しを行い、本庁舎および分庁舎を含む約160拠点をネットワークで結ぶイントラネットを刷新した。基盤システムを提供したEMCジャパンが12月21日に発表した。

 インフラ刷新に向けて新宿区が導入したのはエンタープライズ向けストレージ製品「Symmetrix VMAX」。将来のサーバ拡張や変更が可能なマルチベンダー対応である点や、コントローラ部分や電源などの冗長化による高信頼性、ファイルアクセスに対するリクエストを最適化する機能、データアクセスが集中した場合でもパフォーマンスに影響を与えず処理できる機能などを評価した。

 これまで新宿区では、150台におよぶ物理サーバの負荷増や想定を上回るデータ増の影響により、既存のストレージではI/O速度に遅延が生じていた。さらに、二次バックアップ取得にも時間を要し、日次でのバックアップも限界を迎えていたほか、障害時やディスク追加時には安全性確保のためにサーバをオフにするなど、システム運用負荷増も発生していた。そこで、庁内イントラネットの仮想化を前提に、ITインフラの見直しを検討していた。

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