学習管理システムはSaaS型が主流に――ITR調査

2011年度にはSaaS型での出荷額がパッケージ型を上回り、過半数のシェアに達すると見込んでいる。

» 2012年04月17日 14時13分 公開
[本宮学,ITmedia]

 IT調査会社のアイ・ティ・アール(ITR)は4月17日、国内LMS(学習管理システム)市場に関する調査結果の一部を発表した。同市場の2010年度の出荷額は、前年度比9.4%増の35億円だった。また2011年度はグローバル案件の増加や既存システムのリニューアルにより、前年度比25.1%の拡大を見込む。

 提供形態別では、2010年度はパッケージ型の出荷額が前年度比マイナス3.2%と減少。一方、SaaS型は27.7%増と大幅に拡大した。ITRは「昨今のクラウドブームによりSaaSを選択する機運が高まっている」とし、2011年度にはSaaS型のシェアがパッケージ型を越して過半数(51.1%)に達すると見込んでいる。

photo LMS市場:提供形態別出荷金額推移およびシェア、2009〜2011年度予測(出典:ITR)

 ITRの大杉豊アナリストは「2012年度以降、LMS市場における大きな流れとなるキーワードは、グローバル対応、人材管理・人材最適化であり、LMSのSaaS型による提供もさらに増加する」と予測している。

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