日本オラクルとパートナー各社が災害対策で協業 DBアプライアンスを活用

データベースアプライアンス製品「Oracle Database Appliance」を活用した災害、障害対策ソリューションをパートナー企業とともに推進していくと日本オラクルが発表した。

» 2012年04月24日 18時50分 公開
[伏見学,ITmedia]

 日本オラクルは4月24日、データベースアプライアンス製品「Oracle Database Appliance」を活用した災害、障害対策ソリューションをパートナー企業と共同で中堅企業向けに展開すると発表した。現時点で、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、SCSK、アシストと協業している。

日本オラクル 執行役員 システム事業統括の野々上仁氏 日本オラクル 執行役員 システム事業統括の野々上仁氏

 Database Applianceは、データベース製品「Oracle Database Enterprise Edition」、複数のコンピュータに処理を分散するクラスタリング技術「Oracle Real Application Clusters」を、サーバ、ストレージ、ネットワークなどのハードウェアと一体化したもの。冗長構成に必要なシステムが事前に構成済みであるほか、テンプレートと専用ツールによって運用の負荷を低減できるため、短期間かつ低コストで導入できるという。2プロセッサコアから24プロセッサコアまでシームレスに拡張できるのも特徴だ。

 このDatabase Applianceと、本番環境とバックアップ環境の間でリアルタイムのデータ複製や高速リカバリ、切り替えを行う機能「Oracle Data Guard」およびバックアップ環境のデータベースに読み取り専用でアクセスできる有償版「Oracle Active Data Guard」を用いることで、企業はITシステムの災害、障害対策が可能になる。

 東日本大震災以降、日本オラクルでは、製造や金融、通信分野の大企業からシステムのバックアップ対策の案件が増えているという。しかしながら、「中堅・中小企業はスキルを持ったIT人材が不足しており、システムの導入や運用、管理が難しい。Database Applianceはこうした企業にメリットがある」と、日本オラクル 執行役員 システム事業統括の野々上仁氏は説明する。

 パートナーの1社であるSCSKでは、全国10拠点で運営するデータセンターを活用した事業継続(BCP)・災害対策支援サービス「netXBCP」にDatabase Applianceを組み合わせることで、企業はBCP対策の広がりに合わせてシステムを増築できるようにした。

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