Google、地図上で同僚とコラボレーションする「Google Maps Coordinate」を日本でも発表

Google Maps上で外にいる社員の所在地をリアルタイムに把握したり、業務の指示や連絡、報告などの情報を管理できるようになる。

» 2012年07月10日 15時32分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 米Googleは7月10日、都内で開催した企業向けカンファレンスにおいて。米国で6月21日に発表したGoogle Mapsの新サービス「Google Maps Coordinate」の提供を発表したオフィスにいる社員と外にいる社員とのコラボレーションを実現するという。

Google Maps Coordinateの日本語インタフェース

 Google Maps Coordinateは、Webブラウザおよびモバイルアプリで利用できる。オフィスの外にいる社員の現在位置や移動履歴をGoogle Maps上に表示できるほか、業務内容に応じてGoogle Maps Coordinateからメンバーをアサインしたり、メンバーに業務を割り当てることもできる。業務結果のレポートや過去の業務内容・場所などの情報も管理できるようになっている。

 メンバーの位置情報はデバイスのGPSデータのほか、Wi-FiのロケーションやインドアGoogle Mapsのデータも反映可能。Google Earthとも連携するほか、企業ユーザーが自社の業務システムと連携できるようにAPIも提供する。休憩や休暇の場合にはGoogle Maps Coordinateへの参加をオフにすることで、メンバーのプライバシーに配慮できるとしている。

事前に時間などを設定しておくことでGoogle Maps Coordinateへの参加をオフでき、プライベートで個人情報がサービスにアップされるのを防げるという

 この日会見したGoogle Maps Coordinate担当シニアプロダクトマネジャーのダン・チュウ氏は、「2015年までに世界中でモバイルワーカーが増えていくが、物理的に離れた場所いるメンバー同士のコミュニケーションが困難だったり、地理情報を業務に活用する仕組みがないなどの課題がある」と、新サービス開発の背景を説明した。

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