CSS Level 3対応の「画面の色作成支援ツール」を無償公開 日立製作所

CSS3の普及支援を目的に、2013年7月19日までWeb上で公開している。

» 2012年07月23日 14時49分 公開
[ITmedia]

 日立製作所は7月23日、CSS(Cascading Style Sheets)の追加仕様となるCSS Level 3(CSS3)に対応した「画面の色作成支援ツール」をWebサイトで無償公開した。日立のデザイン本部と日立公共システムエンジニアリングの共同研究により開発したもので、公開期間は2013年7月19日までとなる。

 同ツールを利用することで、Webサイト制作の際に文字と背景の色をそれぞれ一色で指定する場合には、Webのアクセシビリティ規格「JIS X 8341-3」に準拠しているかどうかを確認しながら色を選択できる。また背景の色をグラデーションにしたり、文字に影を付けるような場合には、輝度比近似グレースケールを用いることで色覚特性に依存せずに識別可能な色を容易に選択できるという。

 W3Cの仕様や規格では色覚の特性や視力の弱いユーザーに配慮したWebサイトの規定を設け、その実装をデザイナーや開発者などに求めている。CSS3では画面上の「ボタン」や「文字」に影やグラデーションなどの立体感のあるデザインをンピュータ言語で表現できるが、規定が従来に比べて複雑。同社ではツールを無償公開することで、CSS3に基づくアクセシビリティに配慮したWebサイトの普及を支援したい考え。

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