VMware上でストレージI/Oの改善を図る新製品、シマンテックが発売

シマンテックは、ストレージI/Oのパフォーマンスや可用性の向上を支援するVMware対応製品を発表した。

» 2012年10月30日 17時54分 公開
[ITmedia]

 シマンテックは10月30日、VMwareのSANストレージ環境でI/Oのパフォーマンスや可用性の向上と管理を可能にするソリューション製品「Veritas Dynamic Multi-Pathing for VMware 6.0.1」を発売した。

 新製品は、同社がストレージ管理製品で10年以上前から提供する「Dynamic Multi-Pathing」機能をVMware環境に合わせて製品化したもの。VMware ESX上で動作し、仮想マシンとストレージ間のパスを最適化するという7種類のI/Oポリシーを備えるほか、複数のパスの一部で障害が起きた場合に別のパスへ自動的に切り替えるとパス回復後の自動復旧が行える。また、これらの機能をvCenterの管理コンソールから操作できるようにもなっている。

新製品の概要

 製品提供の狙いについて同社セールスエンジニアリング本部 ストレージ&クラスター製品担当の星野隆義主任技師は、「ハードウェアリソースに余裕があっても仮想マシンとストレージ間のパスが効率的に使われないことで、仮想環境全体の効率性が低下するという課題がある。VMwareとの協業を通じてVMware標準のパス最適化機能よりもきめ細かい設定を可能にした」と説明する。

 これを利用すると、例えば、vCenterからストレージごとにパスの状況を把握し、特定のパスにI/Oが集中していれば、ポリシーを変更して負荷分散を図ることができる。vCenter上ではこのほかにも、アレイ単位やLUN単位、仮想マシン単位でI/Oの負荷状況を詳細に把握できるようにもなっている。

 新製品の参考販売価格は、Intel Xeon 5600クアッドコア2個構成の場合で42万4000円(税別)から。シマンテックの販売パートナー経由で提供される。

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