日本IBM、ストリーミングデータ処理ソフトの最新版などを発表

ビッグデータ関連製品の「InfoSphere Streams」および「InfoSphere BigInsights」の最新版を日本IBMが発表した。

» 2012年11月19日 12時43分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは11月19日、ストリーミングコンピューティング向けソフトウェアの最新版「IBM InfoSphere Streams V3.0」および非構造化データを大量処理するソフトウェアの最新版「IBM InfoSphere BigInsights V2.0」を発表した。

 Streamsは、同社が独自開発したプログラミング言語「Streams Processing Language(SPL)」を活用してアプリケーションを開発するもの。データの間引き(フィルタリング)、複数の入力ストリームを1つの出力ストリームに結合、平均値や最大値を出力といった「オペレーター」と呼ぶ機能などを持つ。新製品では、オペレーターが矩形のグラフィックとして提供されることで、SPL言語を理解する必要はなく、開発環境の画面にドラッグ・アンド・ドロップで配置し、線で結合するという直感的な操作でのアプリケーション開発が可能になった。また、予測分析や回帰、平準化など、時系列データの分析に向けた20個のオペレーターを提供する「時系列アクセラレーター」など5つの新しい機能を追加した。

 BigInsightsの最新版では、可視化機能としてデータ分析ソフトウェア「IBM Cognos」を新たに追加し、分析結果を従来より多面的に出力できるようにしたほか、今年4月に買収したVivisimoの検索機能を統合したことで大量の非構造化データの検索と可視化が可能になった。

 価格は、Streams V3.0が444万円(税別)から、BigInsights V2.0が111万円(同)。

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