日本HP、IceWall SSOのモバイル対応を強化 アプリなどを提供

Webベースのシングルサインオンをモバイル端末で利用するためのオプション製品群を発売した。

» 2013年01月23日 13時07分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカードは1月23日、Webベースのシングルサインオン(SSO)製品「IceWall SSO」をモバイル端末で利用するためのオプション製品群を発売した。

 発表したのはモバイル用アプリの「HP IceWall SSO QuickLogin」「HP IceWall SSO Authenticator」と、サーバ製品の「One Time認証連携ツール for HP IceWall」「HP IceWall SSO スマートデバイスオプション」の4製品。モバイル用アプリの2製品は無償で、Android版はGoogle Play、iOS版は春以降にApp Storeから入手できる。One Time認証連携ツール for HP IceWallは3月からエスシーシーが提供する予定。

モバイルアプリの利用イメージ

 HP Ice Wall SSO QuickLoginは、IceWall SSOのサーバにアクセスするためのID、パスワードを登録すると、以降はPINコードを入力するだけでシングルサインオンが可能になる。HP IceWall SSO Authenticatorは、QuickLoginの機能にワンタイムパスワード(OTP)を生成するソフトウェアトークン機能を追加したもの。AuthenticatorでOTPを利用するには、サーバ側にOne Time認証連携ツール for HP IceWallを導入する必要がある。

 HP IceWall SSO スマートデバイスオプションは、Webブラウザを持たないデバイスでSSOを利用するためのソフトウェアで、個々のデバイスを特定するためにさまざまな識別子を使って認証を行う。同社によれば、端末IDや証明書などを使った認証をオンラインサービスやEDIでの取引などに適用できるとしている。

スマートデバイスオプションの利用イメージ

 これら製品を利用するにはHP IceWall ver.10,0以降が必要。ver.8.0(R2、R3を含む)では有償のライブラリを追加して利用できるようになる。販売価格はOne Time認証連携ツール for HP IceWallが504万円、HP IceWall SSO スマートデバイスオプションが315万円となっている。

 会見した執行役員 テクノロジーコンサルティング統括本部長の有安健二氏は、企業のモバイル活用で要とされるセキュリティ対策において今回の製品群を戦略製品に位置付け、2月から販売を推進していくと説明した。

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