CA、バックアップ製品「ARCserve」の最新版を提供 クラウド対応を強化

CA Technologiesがバックアップソフトの最新版「CA ARCserve r16.5」シリーズを発表。クラウド連携機能を強化したほか、新ライセンス体系も用意した。

» 2013年02月26日 19時52分 公開
[ITmedia]

 CA Technologiesは2月26日、バックアップ/リカバリソフトの最新版「CA ARCserve r16.5」シリーズを3月14日から出荷すると発表した。新たにWindows Server 2012およびWindows 8に対応したほか、クラウド連携機能を強化したという。

 クラウド連携では、これまで対応していた「Microsoft Windows Azure」「Amazon S3」「グローバル・クラウド・プラットフォーム」(富士通)に加え、新たに「ニフティクラウドストレージ」やNTTコミュニケーションズ「Biz ホスティング・クラウド・エヌ Object Storage」など国内の主要サービスに対応。さらに、Cloudianで構築された企業内ストレージシステムやプライベートクラウドとの接続にも正式対応したという。

 Microsoft Hyper-Vによる仮想環境の災害対策も強化した。複製した仮想マシンにWAN経由で切り替える際、IPアドレスなどのネットワーク設定を自動変更したり、ネットワークアダプタの設定をGUIで変更できるようにした。これにより、ネットワークセグメントが異なる拠点にも仮想マシンを切り替えやすくしたという。

 ファイルバックアップソフト「CA ARCserve Backup r16.5」、レプリケーション(複製)ソフト「CA ARCserve Replication r16.5」および「CA ARCserv High Availability r16.5」、イメージバックアップソフト「CA ARCserve D2D r16.5」をラインアップする。インストールサーバ当たりのライセンス価格はBackupが15万円から、Replicationが19万8000円から、Replication(ファイルサーバ専用版)が9万8000円から、High Availabilityが39万8000円から、High Availability(ファイルサーバ専用版)が22万8000円から、D2Dが8万円から(全て税別)。

 また新たに、保護対象データの量(テラバイト単位)に応じたキャパシティベースのライセンス体系を用意する。これにより、バックアップ対象が増えた際もオプション費用を支払うことなく従量制で利用できるようにしたという。

 新ライセンス価格は、「CA ARCserve r16.5 RPO Managed Capacity」(Backup、D2D、Replicationのファイルサーバ専用版の機能を含む)が1テラバイト当たり95万4000円から。ARCserve r16.5シリーズの全機能を含む「CA ARCserve r16.5 RPO RTO Managed Capacity」が1テラバイト当たり167万4000円から(全て税別)

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