盛岡市災害情報連携システムが稼働、被害情報などを一元管理

岩手県盛岡市は、災害発生時の情報などを一元的に収集、管理し、災害情報を多様なメディアへ一括配信する「盛岡市災害情報連携システム」を構築した。

» 2013年06月03日 16時13分 公開
[ITmedia]

 岩手県盛岡市は、災害発生時に被害情報や避難所情報、安否情報などを一元的に収集および管理する「盛岡市災害情報連携システム」を構築し、4月1日に稼働した。システムの構築に協力した日本IBMが6月3日に発表した。

 同システムは、災害情報をコミュニティーFM「ラヂオもりおか」や、緊急速報メールなど多様なメディアへ一括配信する機能を備えるほか、高齢者や障害者など災害時の避難に特に配慮を要する住民の名簿をExcel形式で一括アップロードし、地図情報と連携できる仕組みを実現した。同システムの構築により、災害発生時の情報などを一元的に収集、管理し、迅速な意思決定が可能になったほか、災害時の要援護者対応を強化した。

 同システムは、今年3月27日と5月14日に、ラヂオもりおか放送への割込配信テストを行い、滞りなく配信されたことを確認した。また稼働後に、盛岡市の全職員を対象とした操作説明会も実施した。実災害発生時におけるスムーズな活用を目指した職員個別の操作トレーニングも、随時実施しているという。これにより、災害発生時に盛岡市の職員が、自らのタブレット端末やスマートフォンから、災害関連情報の収集が可能となり、約29万人の盛岡市民に対して迅速かつ確実に災害関連情報の提供ができるようになったとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ